こんにちは、高松です。
「高松Dの『収録までになんとかします!』」は、QuizKnockの動画収録の裏話や、僕の裏方としての仕事について楽しく紹介していく連載です。
【前回はこちら】
新しい年度になり、新しい社員やアルバイトの方が一気に増えました。人の顔と名前を一致させるのが苦手なので、この時期は毎年大変ですね。
「画像クイズの勉強と同じ要領で、社員の顔と名前も暗記アプリで覚えたら楽になるんじゃないか……?」と常々思っているのですが、それをすると人としての何かが終わってしまう気がしてまだ手を出せていません。
今回の記事は、日本証券業協会さんとのコラボ動画で企画した「雑学人狼」について紹介したいと思いますが、「誰が人狼だったか」などの動画のネタバレを含みます。ネタバレを絶対に許さない方はこちらの動画から先にご覧ください!
〜以下、ネタバレ防止用高松〜
〜ネタバレ防止用高松おわり〜
第1弾が盛り上がったので……
「雑学人狼」とは、メンバーがそれぞれ指定された雑学を披露していくなかで、ニセ雑学を語っている「人狼」を探すという企画です。人狼になった人はニセ雑学をいかに疑われずにプレゼンできるか、また本物の雑学を披露する「村人」は人狼を見破れるかという心理戦が繰り広げられます。
▲この中に嘘をついている人が2人います
2022年2月に公開した第1弾がおもしろかったということもあり、雑学人狼のなかで金融の雑学も伝えられたらいいなぁという思いから、日本証券業協会さんにご提案して第2弾が実現しました。
もちろん「できる」と確信してご提案したのですが、このとき、この企画がこんなに大変だとは思っていませんでした……。
クイズ王たちが知らない雑学なんてあるのか?
第1弾の「雑学人狼」は、発案した直井がYとともに準備に2〜3カ月かけて撮影しました。これはQuizKnockの企画としても、かなり時間をかけて作っています。
なぜそんなに時間がかかるかというと、使える雑学の幅が狭いからです。
皆さんご存じ、クイズ王の伊沢さんをはじめ、QuizKnockのメンバーはメジャーな雑学はだいたい把握しています。そして「雑学人狼」のルール上、披露した瞬間に「その雑学知ってるわ」と3人以上に言われてしまったら村人が確定してしまいます。
▲疑い合えるレベルの雑学にしないといけない
メンバーが知らない雑学であること、かつ不確かな情報ではなく裏取りができる雑学であること、という時点でかなり数が限られてしまうのです。
そして重要なのが「動画をおもしろくしてくれる雑学であること」。「だから何?」と思われてしまうような雑学じゃおもしろくありません。メンバーの「それ本当?」というリアクションを引き出せるような雑学が必要なのです。
▲楽しい反応がほしいんです
合計600個の雑学から厳選
そんななか、僕に与えられた準備期間は10日でした。とにかくたくさんの雑学が必要なので、第2弾の企画が決定したその日に僕は本屋で雑学にまつわる本を買いあさり、電子書籍も集め、企画に携わるスタッフに配りました。
▲購入した本の一部
そして集まった雑学は合計600個。
600個の雑学をまず僕とクイズプレイヤーの広井・岸本の3人で、「自分が知っている雑学かどうか」のふるいにかけました。3人のうち、1人でも知っていたらはじいていき、たとえマイナーな雑学だったとしても「最近のクイズ大会で出題されていたから、出演メンバーが知っている可能性がある」というような想定を入れつつ数を絞っていきました。
そこから更に僕とYさんで、全体のバランスやおもしろさを考えた結果、残った雑学は30個。あんなにあったのに、5%しか残りませんでした。
正直それでも足りなくて、僕がひねり出したのが「アインシュタインは破産したことがある」という山本のニセ雑学です。動画を観ていただいた方ならわかると思いますが、アインシュタインが「複利は人類最大の発明」と評した逸話につなげたところは結構ファインプレーだったと思っています。
▲皆さんは見破れましたか?
そして最終的に使用する雑学が決まったのが、撮影当日でした。早朝にYと岸本を叩き起こして最後の選定・裏取りをしてなんとかギリギリ間に合わせました。Y、岸本、マジでありがとう。