こんにちは。伊沢です。
12月16日(金)、ついに『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品『ローグ・ワン スターウォーズ・ストーリー』が公開となりました!
ファンの間では公開前「スピンオフなんて大丈夫なんだろうか」「とはいえ新作は素直に嬉しい」などいろいろな意見が出ていました。
いちファンとして僕も早く観に行かなきゃ! と思っているところです。
ところで、1977年のエピソード4公開から来年で40年が経ち、今までの作品を見たことのない人にとって『スター・ウォーズ』敷居の高いシリーズとなっています。
とはいえ、来年以降にも新作の公開が予定されており、そのたびにファンは盛り上がります。どうせなら、話についていけたほうが面白いですよね。
となると、今回のスピンオフ作品はチャンスです! 本編の登場人物が大挙するわけでも、正史を塗り替える大事件が起こるわけでもないスピンオフは、初心者に優しいストーリーなはず。
これを機に、スター・ウォーズとの距離感を縮めてみませんか?
今回はそんな方のために、エピソード1から最新作(いわゆる7)までのあらすじを、なるべく固有名詞少なめでカンタンにまとめてみました。
ネタバレ全開ですが、ストーリーを簡単に掴んでから本編を見るとより内容が理解しやすいですし、入りとしては絶好機なはず。
ぜひ、これを読んで、劇場に足を運び、ついでに過去のDVDも一気観しちゃいましょう!
とはいえ、全てのストーリーを1本の記事に収めるとなると、銀河の歴史はいささか長すぎます。1本目である今回は、銀河帝国が成立するまで、つまりエピソード1から3までを追っていきます。
したがって、今回の内容では「銀河帝国」自体はほとんど登場しません。タイトルに偽りありですが、銀河帝国前史としてお許しを……!
その前に、キホンの用語から。
・フォース
なんだかすごい力。修行して心を鎮めないと使いこなせない。
・ジェダイ
正義の戦士。フォースが上手く使える人。銀河共和国の平和を守ろうとする騎士団。
・シス
ジェダイに対して、悪の戦士。こいつらもフォースが凄い。共和国に喧嘩を売る。シスになっちゃうことをダークサイドに堕ちるという。
・ライトセイバー
ジェダイやシスが使う武器。デザインが色々あるが、色はジェダイが青か緑、シスが赤を基本としている。
・銀河共和国と銀河帝国
エピソード1~3で登場するのが銀河共和国。多くの星により構成されている。その後銀河共和国を滅ぼし、ダース・シディアス卿とダース・ベイダーが築き上げたのが銀河帝国。
そして、何よりも大事なことが、最初に公開されたのは1ではなく4であるということ。公開は4~6,1~3,7の順で、4~6ではルーク・スカイウォーカーを、1~3ではその父アナキン・スカイウォーカーを主人公としています。7では新たな主人公レイを迎えています。
【注意!】ここからは、激しすぎるネタバレのオンパレードです。映画のストーリーを楽しみたい方は避けてください!
エピソード1 ファントム・メナス
概要:悪者から星を救う! 天才少年現る!
銀河共和国は、貿易関税率を巡って通商連合とモメていた。通商連合が交渉を優位に進めるため惑星ナブーへの包囲を実行したため、ジェダイであるクワイ=ガン・ジンと弟子のオビ=ワン・ケノービーはナブーに向かった。
なんだかんだあってナブーの女王を助け出し脱出した2人だが、宇宙船が攻撃され砂の星タトゥイーンに不時着。その際に出会った少年アナキン・スカイウォーカーの持つ秘めたフォースに、クワイ=ガンは惚れ込む。
共和国首都惑星コルサントに戻った一行は議会にてナブーの窮状を訴えるも、腐敗した議会では効果なし。女王は自らナブーに戻り解放作戦を行う! と言い出したため、ジェダイ2人とアナキンもナブーに戻ることとなった。
ナブーでの戦いでは、クワイ=ガンがシスの闘士ダース・モールに殺されてしまうが、アナキンの類まれな戦闘機操縦能力などもあって通商連合に勝利したのだった。
……というエピソード1。4~6の旧シリーズが好きなファンからは非難轟々だった作品でもあり、現在でもファンの間では評価が別れていますが、個人的には好きなストーリー。
なんといっても、両側剣のライトセーバーをブン回すダース・モールがカッコいい。
ちなみに、不人気を更に加速させたのが、コミックリリーフ的に登場したジャージャー・ビンクスという宇宙人。足を引っ張る、声が間抜けなど兎に角ウザいことで見るものを苛立たせます。現在でもアメリカ映画界トップクラスの嫌われ者、と言われています。
エピソード2 クローンの攻撃
概要:クローンとの戦争が勃発、アナキンの闇が芽生え、そして禁じられた恋
エピソード1から約10年。一人前のジェダイとなったオビ=ワンは、弟子としてアナキンを育てている最中だった。でもアナキンはイキがりたいお年頃、言うことを聞かない生意気青年である。
共和国の権威はいよいよ失墜し、元ジェダイであるドゥークー伯爵率いる分離勢力との抗争が続いていた。ナブー出身で前作ではアナキンに守られた若き女性元老院議員パドメ・アミダラは首都コルサントでテロに遭遇する。
彼女自身は助かったものの危険はすぐそこ。彼女は秘密裏にナブーへと避難することになり、アナキンは初の単独任務としてその護衛を務めた。
若い2人の間にナニもないはずはなく、2人は恋に落ちる。しかししかし、ジェダイの掟では執着を生む原因である恋愛は禁止だったのだ。禁じられた恋、AKBルール。
さてさて、故郷においてきた母が苦しんでいる、という夢をよく見るようになったアナキン。パドメのOKが出たので故郷タトゥイーンに一時帰郷するが、そこで母が盗賊に誘拐されていたことを知る。
母をなんとか発見するも、自らの腕の中で母は他界。ジェダイにあるまじき怒りにかられ、アナキンは盗賊を虐殺したのだった。
一方、オビ=ワンもちゃんと仕事中である。かつて共和国が兵士として発注していたクローン軍団の視察の途中、暗殺者とバトったり色々あって変なところに着陸。そこで分離主義勢力の兵士ドロイド工場を発見する。
しかし、そこでボスであるドゥークー卿に捕まり、助けに来たアナキンとパドメもあえなく敗北。地下闘技場での公開処刑と相成った。
ヤバい! というタイミングで、変装して忍び込んでいたジェダイがいっぱい登場、さらにはジェダイの親玉ヨーダがクローン兵士を多数引き連れて加勢し、その場で大乱闘。なんとか上手く脱出したのだった。
そしてこの事件をもって、宇宙を二分するクローン大戦が幕を開けるのである。
……ということで、内容盛りだくさんのエピソード2。パドメを演じるナタリー・ポートマンがこれまた劇的にキレイ。アナキンと愛し合うシーンは映像全体が華美で、名作に華を添えています。
エピソード3 シスの復讐
概要:ダース・ベイダー誕生と銀河帝国成立
クローン大戦勃発から3年がたったある日、パドメやアナキンを守ってきた元老院議長パルパティーンが分離派に誘拐される。
敵の旗艦まで彼を助けに行ったオビ=ワンとアナキンは、再びドゥークー伯爵と対戦。力をつけていたアナキンがドゥークー伯爵を破り、両腕を切り落とすが、パルパティーンの懇願によりドゥークーの命をも奪う。
パルパティーン奪還に成功したジェダイ騎士団であったが、そのパルパティーンが長年議長に居座り続けていることも含め「あいつ怪しくね?」となり、彼と仲のいいアナキンにスパイ活動を命じる。
そのアナキンは、ジェダイ評議会が自分の昇進を認めないことに不満を感じており、また身重の妻パドメが出産時に死亡する夢を度々見ることから、それを守るだけの強い力を欲していた。
そう、もう予測できる通り、その弱さにパルパティーンがつけ込むのである。「パドメを救う、より強い力を手に入れる方法があるぞよ~」と囁く彼こそ、シスの暗黒卿でありすべての黒幕ダース・シディアス卿だったのだー!
一応職責にかられて「パルパティーンは黒!」と報告したアナキンだったが、報告を受けてパルパティーンを追い込んでいたジェダイ・メイス=ウィンドゥをあろうことか攻撃して殺してしまう。
これをもってアナキンはダークサイド堕ち。シディアスから「きみ、ダース・ベイダーね」と命名されるのである。
アナキンはこの流れでジェダイを大虐殺! トレーニング中の幼い訓練生まで虐殺! さらに宇宙に任務で散っていたやつらも極秘命令で虐殺! 生き延びたのはオビ=ワンやヨーダを含むごく一部のみだった。
止まることを知らぬアナキンは、分離主義側の幹部も抹殺。これをもって全権を掌握したパルパティーン改めダース・シディアス卿は、銀河帝国の成立と自らの皇帝就任を宣言したのだった。
そして、最後の戦い。ヨーダはシディアスと、オビ=ワンはアナキンと戦う。しかし、銀河最強のジェダイであるヨーダでも、この時のシディアスには勝てず、辛くも逃げ延びることに。
シリーズ最大の山場である、オビ=ワンとアナキンの師弟対決は、激闘の末オビ=ワンが勝利(山場なのにはしょる)。溶岩に呑まれゆくアナキンにオビ=ワンが放つセリフが、涙を誘った。
アナキンが暗黒面に落ちたことを知ったパドメは、双子を出産後、生きる希望を失ったかのように息絶えた。結果として、パドメを救おうというアナキンの思いがパドメを死に追いやったのだ。
そして、溶岩に落ちたアナキンはギリギリのところで生き延び、生命維持装置をまとった状態でなら活動が可能となった。それが、あのダースベイダーの鎧である。
映画界に燦然と輝く悪役・ダースベイダー誕生を描いたエピソード3。ラストを飾るだけあってストーリーの山場が目白押しであり、最強ヨーダの戦闘シーンなども含めて人気の高い作品です。
オビ=ワンのセリフは、ぜひ字幕版でご確認いただきたいところ。エピソード1からアナキンを煙たがりつつもかわいがっていた彼の、心の底からの叫びがしぼりだされます。
ここまでが、後から作られた「新3部作」。そしてここからが、最初に作られた「旧3部作」になります。
そして、このエピソード3と4の間のストーリーが、今回公開される『ローグ・ワン』なのです!
さてさて、今回のお話はここまで。
これで、今回公開される『ローグ・ワン』の前提となるお話がどんなものか、ある程度掴んでいただけたかと思います。
とはいえ、これを全て覚えている必要はありません。これから解いていただく、最低限の復習クイズの内容さえ覚えていれば、ある程度ストーリーに抵抗なく入れるはずです。
明日(12/20)には、エピソード4以降をまとめた後編を公開予定です。そちらもぜひぜひお願いします。
それでは、明日まで一旦失礼。
May the FORCE be with you. アナタの一日が、フォースとともにあらんことを!