現在開催中の「GiGO コラボカフェ QuizKnock」で、こんなグッズが出ています。
▲これは一体……?
「なにこれ?」と思った方は多いのではないでしょうか?
赤地に白文字ということで何となく察することができたかもしれませんが、実はこれは私Ziphil(ジーフィル)が作った言語・シャレイア語で書かれたQuizKnockロゴなんです。今回は、このシャレイア語で書かれたグッズを解説します。シャレイア語については、ぜひこちらの動画やインタビュー記事もご覧ください!
▲QuizKnockの動画にも登場しました
大学の友人・鶴崎修功の誘いを受け、QuizKnockの開発部門に加わる。
公式サイトでシャレイア語という人工言語を 10 年以上作り続けている。
シャレイア文字を見てみよう
シャレイア語には「シャレイア文字」という専用の文字があって、書体がいくつかあります。漢字にも「
▲シャレイア文字の書体
「リッシュ体」というのが一番スタンダードな書体で、「シフ体」が今回グッズで使われている書体です。
シャレイア語で「QuizKnock」を表そう
左から「keviznok」と書かれています。
▲それぞれの文字はこう対応している
「QuizKnockじゃないじゃん!」と思ったかもしれませんが、シャレイア語の綴りのルールにその理由が隠されています。シャレイア語を表記するときは、厳密に発音通りに
英語の「Knock」の発音記号は /nɒk/ なので、シャレイア語ではシンプルに「nok」と綴ります。しかし、英語の「Quiz」の発音記号 /kwɪz/ は、そのままではシャレイア語の綴りにできません。
シャレイア語で「QuizKnock」を表すには?
まずそもそも、シャレイア語には /w/ の音がありません! これは仕方ないので、似たような響きの v で代用します。日本語の「クイズ」という表記でも、wi「ウィ」という音にあまり馴染みがないため、単に i「イ」としてしまっていますよね。
それなら、/kwɪz/ の /w/ を v に変えて kviz とすれば良いのかというと、これでもまだ違います。シャレイア語では、kv のように2つの子音が連続できないのです。そこで、k と v の間に e を補って kev とします。こうすることで子音が連続しなくなったので、シャレイア人(?)も無理なく発音できます。日本語の「クイズ」も、日本人が単体では発音できない k の後に u を補って ku「ク」にしているので、これと同じですね。
これが「keviznok」という綴りの理由でした。
ちょっと世界線が違うQuizKnockロゴ、ぜひお楽しみください!
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