QuizKnock雑談中須貝駿貴×鶴崎修功『東大博士による卒論生の応援〜雑談を通して〜』
スペシャルQuizKnock編集部2023.12.12
学位論文の提出は年始になりがち
論文提出の時期、実家帰ったりした?
一応帰ったはずですね
実家で論文作業してました
僕は修論とか博論のときは結局帰らなかったな〜
なるほどー。帰らない人も多いですよね
数学科は数冊の本とパソコンがあれば基本大丈夫だからどこでもできるのかも
僕も別に実験系ではなかったんだけどね。実験の人は大変そうだな。
追加実験がありうるタイプの学科とかだと帰るのは無理そうですね。
かのニュートンもペストから逃れている間に偉大な論文を書いているし、大学にいなくてもできるのは良いことです。
かのニュートンもペストから〜:ニュートンは1661年にケンブリッジ大学に進学するが、ペストが流行したために1665年に故郷のウールズソープに戻る。この期間に、光のスペクトル、万有引力、微積分法などの発見をしたとされている。
そもそも年始すぐに提出期間が来がちなのが大変なんですよね。
うわそうなんだよな! 修論とかなぜか1月8日提出なんだよ!
不思議ですよねあれは。
でも1月や2月は大学入試のシーズンになっちゃうからその前しかないのかな
なるほど。卒論はもっと遅かったんだけどな。それこそ入試くらいの時期だった気が。
そうなんですね(うちの数学科は卒論なかった)。修論とか博論はしっかりみないといけないってのもあるかも。
卒論は2月15日ころに卒研発表会があって、そのあとにレポート化して提出って感じだった。
へーそうなんですね。がっつり2次試験のシーズンだ。先生大変そう。
うちの学科も、実は卒研レポートというよりは卒研発表会のほうが重要で、論文をしっかり書いて出すって感じじゃなかったからそれでよかったのかも?
「論文提出したら即発表資料を作り始めろ」
あともう1つ格言
「論文提出したら即発表資料を作り始めろ」
発表資料というのは完成しないことで知られているからな
発表というものがむしろ本番なのに、なぜか永遠に直すところが出る発表資料
図とか論文で入れたからそれ使ったらいいだろと思うのに、なぜか発表のときに新しいのめっちゃ作ってるんだよな。あれも謎だ。
謎ですね。
私は博論発表会以外に3月に東工大でのセミナー発表もあったので、博論向けと外部向けで2回発表準備がありました
発表のときにイントロダクションがもっと丁寧な方がいいことに気づいて作ってたりするんだよな。副査の先生方とかも少し専門ズレたりしてるから。
副査:学位論文の審査は、主査と副査など複数の教員で行うことがあり、副査は分野が異なる教員が務めることがある。
外部セミナーとかになると、なおそうなりそう
そうなんですよね。論文って新しいことが載ってるから、先生方も知らなかったことを発表するわけなので
実は博論発表会のときには計算ミスをしていて、先生に質問されたときに私の回答と一般論が矛盾していてヤバかったんですよね
ヤバ!
あれ深掘りしてたら落ちてたかも。そこそこ大変な計算をやり直して論文誌に提出しました。
僕はエネルギー損失の図の数値計算が発表時点では間違ってたな。大勢に影響なかったんだけど、計算式見てたら必要な項とかが落ちてた。気づけてよかった。
今、論文書いてる人は、すでに指導教官からも聞いてるかもしれないけど、「イントロダクションは研究室に配属されたときの自分が勉強用に読むと思って書く」ことが大事だよね。
確かにそうですね。新入生の気持ちがわかる今だからこそ、新入生が読めるように書いてあげたいですね。
新入生にはとても読めない難解さの論文が必要になると泣いちゃいます
理解できないのか間違ってるのかわからなくて苦労する
大学は入試が注目を浴びがちだけど、卒業もしっかりやってほしいので、卒研生、修論生、博論生の皆さんを応援しております!
頑張って論文完成させて、我々に自慢しにきてほしい!
卒論を発表する参加型イベントとかあったらおもしろそうだな〜
いいですねー。いろんな人の卒論聞いてみたい。
今後もメンバー同士のゆるいやり取りを「QuizKnock雑談中」で更新予定です!
次回もお楽しみに!
【ほかのメンバーの雑談もどうぞ】
【あわせて読みたい】