解説
答えは「正」でした。
この字が活躍する場面といえば、そう、「数を数える」ときです。日本では正の字を1画ずつ書くことでものの数を5つずつに分け、カウントしやすくするという工夫がなされます。
▲委員会選挙の開票とかでやるやつ
しかし、漢字を日常的に使わない国では、当然このような数え方はされません。代わりに設問の図のような記号を使い、やはり5つずつのまとまりに分けて数を数えるのです。このようなものの数え方を「
ちなみに、江戸時代までの日本では、正の字ではなく「玉」という漢字が使われていました。通常の書き順とは異なるものの、これはこれで見やすいかもしれませんね。
▲世界の画線法
クイズを作るときのこだわりとして、私はよく
正解を知ったときに声が漏れるクイズ
という言葉を使います。
「なるほど!」でもいいし、「は〜……」でもいい。正解・不正解は置いておいて、自分のクイズが何かしらの面白みをもって受け取られたかどうかは、相手からの反応が返ってきて初めてわかります。そういう意味で、「声が漏れるクイズ」というのを頭の片隅に置いて、日々クイズを作っています。
▲クイズを作りながら妄想しがちな景色
具体的には、相手に「そういえば知らないな」という気づきを与えられるのがベストだと思っています。もちろんマイナーな小説のタイトルを答えるようなクイズも楽しいですし、そういうクイズを作ったり、知識として吸収しようとしたりもします。それでもこういったクイズの中に時折、「そういえば知らない」問題を混ぜてみたいのです。
今回の問題も、
という自分の気づきから作ったものです。知っていた人はドヤ顔で解けるし、知らなくてもギリギリ推測できる、または答えを見て「そういうことか」と思える、そんなクイズになっていればいいなと思います。
……なんだか長々と語ってしまいましたが、私もクイズを作る経験がすごく豊富というわけではありません。次に「なんかクイズ出してよ」と言われたときには、すぐさま至高の一問を返せるくらいになっていたいものです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
【前回の「なんかクイズ出してよ」はこちら】
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