こんにちは、服部です。
半分私事ではありますが、先日の活動で東大クイズ研究会の会長の仕事を終え、後輩に引継ぎました。
会長としていられたことで、テレビ出演の機会があったり、早い段階でライターに引き抜かれたりと、忙しくも、充実していてありがたい1年間を過ごしたと思います。今はまだ「大きな肩の荷が降りた」という感覚ですが、果たしていつから恋しくなるのやら……。
そういえばクイズ研究会といえば! クイ研で活動する高校生を描いたマンガ『ナナマルサンバツ』のアニメ化が先日発表されました!! めでたい!!!
?【特報】部活系競技クイズ漫画『ナナマル サンバツ』TVアニメ化決定‼前代未聞の競技クイズアニメです。是非お楽しみに!原作13巻は12/31発売。ヤングエース連載中です。合わせてよろしくお願いいたします #ナナマルサンバツ pic.twitter.com/RWh6Wi1dYY
— 杉基イクラ@13巻12/31 (@iqura_s) 2016年12月19日
「高校のクイ研」というと、テレビで活躍するような強豪校が思い浮かぶでしょうか。
カッコいい早押しの描写もたくさんありますが、『ナナマルサンバツ』の主人公・越山識(こしやま・しき)が所属するのはあくまで新興の弱小クイ研。彼はひょんなことからクイ研について知り、知識とスピードの勝負や「答えること」に魅かれていきます。
何度も言う。僕の中高時代はクイズ研なんて日陰者で、学内の立場も弱く「畜生、認めさせたる!」がモチベだった。その後クイズ王番組、マンガ、そしてアニメにまで展開し、波に乗せてもらった。この時代にクイズをしている、クイズを続けられた幸運に感謝です。今の状況、当時の僕に教えたげたい。
— 伊 沢 拓 司 (@tax_i_) 2016年12月19日
伊沢のつぶやきと似ていますが、私がクイズを始めた当初も、高校のクイ研は先輩が創設したばかりの「有志団体」で、「クイ研ってなにやってるの?」という人が多かった気がします。
早押しボタンも、本格的なものが最初からあるわけではありません。『ナナマルサンバツ』の作中で電卓をボタン代わりにするシーンがありますが、そこらの百貨店で買ってきたおもちゃみたいなボタンでクイズをしていた高校時代を思い出しますね。
せっかくアニメですから、異次元な早押しをたくさん見たい人もいるかもしれません。でも、個人的には、こうした新興クイズ研の奮闘や、スポーツ漫画に負けないアツい青春ドラマこそがこの作品の魅力だと思います。どこまで描いてくれるのか、期待大ですね。
クイズ研についてだけではなく、実際に競技クイズで使われている早押しテクニックもたくさん紹介されています。この機会にぜひ、コミックスの既刊(なんと12巻まで出ています!)やヤングエースを手に取ってみてください!
ところで、別のサークルなどの場で「クイ研の会長してます」と自己紹介するとよく返ってくるのが、「何か問題出してよ!」というフリです。
実は、これがなかなか難しい。
問題を出してほしいと振ってくる方々は、「おもしろい知識」を使った問題を期待しています。しかし、難しすぎてはいけないし、マニアックでもいけないし、逆に簡単すぎてもつまらない。教科書に載っているようなことはただのお勉強になってしまいます。
それほど強くこだわっているわけではないんですが、1・2問で「クイズの楽しさ」を伝えようと考えると、出せる問題のハードルは上がっていくんですよね。
私はこういう時のためにストックしておこうと、ネタを探し求めました。
まだ、自分でも「これだ!」と思うようなものは見つかっていませんが、いくつか問題を紹介しますので、ぜひ感想などお寄せください。
クイズを出してみて、芳しくないときの反応の一つに「へ~、それで?」というのがあります。1問目のペタロイドなど、モノの名前系の問題を出すとよく言われます。
聞いた人にとってちゃんと役に立つネタを、これからも探していきたいものですね、本当に。
なかにはこういう時のために問題を用意している人もいますが、クイ研に所属する多くの人には、意外と持ち合わせがありません。「何かおもしろい問題ないの?」と振るときには、どうぞお手柔らかに。
聞いたときは「へ~、それで?」と思ってしまった知識でも、どこかで役に立つかもしれませんからね。