こんにちは、嵐&Snow Manファンの小南です。
特に、嵐は15年前にファンクラブに入会して以来、年に一度のコンサートを心待ちにしておりました。チケットは入手すら困難で、まさにプレミアチケット。しかし、数年前に運良く一度だけスタンド2列目という神席を引き当てたことがあります。
▲スタンド席には、このようにフロートに乗ってメンバーが近くまで来てくれる
フロートに乗って、目の前に我が担当の櫻井翔くん(ジャニーズ界隈では、推しのことを担当ともいいます)が来たときは、人生一の大興奮。応援の思いを伝えようと、腕がちぎれそうな勢いでペンライトを振りました。すると……
▲これが、ファンサ……!?(ファンサービス)
一瞬でしたが、櫻井くんが自分を見た気がしたのです!
まさかの出来事に大喜び……したのも束の間。実は、周りの人も「目が合った!」と同じ反応をしていました。あれ? 私は本当に目が合っていたのか? それとも、気のせい?
▲この中で、本当に目が合っていたのは誰なのか
真相が気になった小南は、「コンサートで『担当と目が合った!』と思ったあのとき、本当に目が合っていた確率」を計算してみました。
相手がどの範囲を見たとき、目が合ったと感じる?
まず、相手(推し)がどの範囲を見たときに、見られている側(自分)が「目が合った」と感じるかについて考えていきましょう。
参考にしたある実験によると、「相手が自分を見つめているときを視角0度として、距離にかかわらず、相手の眼球が視角左右5~6度の範囲で移動しているときに自分が見られていると感じる」という結果が出ています。
▲相手がこの範囲を見ていると「目が合った」と感じる
今回は、この結果を参考に「距離にかかわらず、相手の眼球が上下左右共に視角6度の範囲で移動しているときに自分が見られていると感じる」と仮定しました。
この「目が合ったと思える範囲」に、自分を含めた観客が何人入っていたかを計算します。これによって「担当と本当に目が合っていた確率」を導きます。
コンサートでの担当との位置関係は?
では「担当と目が合ったと思える範囲」を概算するために、担当との位置関係を求めましょう。
改めて当時の状況をまとめると、私はドームコンサートにて、フロートに乗る担当をスタンド2列目から見ていました。そこで、嵐の東京ドームでのコンサート映像を参考に、そのときの位置関係をこのように概算しました。
担当と、本当に目が合っていた確率は?
では、いよいよ「担当と本当に目が合っていた確率」を計算してみましょう。今回の条件では、担当との距離は6mなので、「目が合ったと思える範囲」は約126cm四方の範囲と概算できます。
▲この範囲に収まるのは、7人
この範囲には7人の観客がいるため、担当と本当に目が合っていた確率は1/7、つまり約14%とわかりました。当時、周りの6人が私と同じように喜んでいたということになります。
チケットの争奪戦や大きなドームの収容人数と比べると、想像以上に高い確率にあの興奮がまた蘇ってきました。今年(2022年)のハロウィンジャンボ宝くじ6等(300円)の当選確率が10%なので、それよりも高い。1等以上の価値がある推しからのファンサを、こんな確率でもらえていたなんて!
▲至高……!
ちなみに今回の計算をもとにすると、推しとの距離が離れるほど「目が合ったと思える範囲」が広がるので、そこに自分が入れる可能性が高くなります。ただし、その分「本当に私を見ている確率」は小さくなる計算です。席によって違う楽しみ方ができるのも、コンサートのいいところですよね。
兎にも角にも、会場に入れなければ始まらない。ということで、これから小南はSnow Manのコンサートチケットが当たるよう、日々徳を積んでいきます。皆様も素敵な推し活ライフを。
参考文献
・佐藤隆夫, 松嵜直幸(2000). 「視線の知覚における観察距離と解像度の効果」『映像情報メディア学会技術報告』, 24.35巻
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