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花王
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QuizKnockのメンバーが、高校生クイズで思い出に残っている問題について語るこの企画。今回は私、森田が担当します!

2016年の夏に開催された「第36回全国高等学校クイズ選手権」(以下、高校生クイズ)。私は栄東さかえひがし高校(埼玉県)のチームで出場し、全国大会で準優勝することができました。当時の高校生クイズは2人1組で、私はクイズ研究部の先輩とペアを組んで出場しました。

全国大会で100問以上のクイズと向き合った中で、私が選んだ「思い出のクイズ」はこの問題です。

田子たごの浦 うち出でてみれば 白妙しろたえの 富士の高嶺に 雪は降りつつ」
百人一首のこの歌を詠んだ奈良時代の歌人は誰?

中1から夢に見てきた決勝の舞台

第36回高校生クイズの全国大会は、1回戦のみ国内で行い、2回戦以降はアメリカ各地を転々としながらの戦いだった。

私たちは1回戦を突破してアメリカ行きを決めると、その後は苦しみながらも勝ち進んでいった。私が早く押しすぎて答えられなかった時に先輩が答えてくれるなど、ペアに助けられた場面が何度もあった。

準々決勝の舞台、ロッキー山脈を走る山岳鉄道より。クイズ中に思わず目を奪われるほど絶景だった!

そしてついに、決勝の舞台であるニューヨークにたどり着いた。10日間を超える長旅でかなり疲れがたまっていたが、中1でクイズを始めてからずっと夢見てきた高校生クイズの決勝を前にして、テンションは最高潮だった。

自由の女神をのぞむ船の上で行われる決勝、対戦相手は灘高校慶應女子高校。どちらも手強いが、特に灘高校には同学年のライバルである猪俣大輝がいる。猪俣に知識量で劣っているのは自覚していたが、早押しなら十分勝ち目はある。絶対に負けられない。

決勝戦の直前、緊張を紛らわすために撮った自由の女神

決勝のルールは「正解で+1ポイント、誤答で-1ポイント、10ポイント到達で優勝」というシンプルな早押しクイズ。序盤は順調に正解を積み重ね、いち早く折り返しの5ポイントに到達した。しかし、そこから他2校の猛追が始まる。

あっという間に点差が縮まり、「栄東:5 灘:5 慶應女子:4」という得点状況になった。次の問題を灘に取られたら逆転されてしまう。改めて集中力を高め、総合司会の桝太一アナウンサーの問い読みに全神経を集中させた。

行くぞ、問題! 田子――

田子の浦」、確実にどこかで聞いたことのあるワードだ。あと数文字聞けば答えを導き出せるはず。信じて早押しボタンを押した。

しかし、ここで想定外の事態が発生した。私がボタンを押したのと桝アナが次の2文字を読んだのが全く同じタイミングだったので、ボタンの「ポーン」という効果音に桝アナの声がかき消されてしまった。

「しまった」と思ったが、もう遅い。何か答えなければ……。

大事な場面で救われた、ペアの先輩と決めた約束

次の瞬間、ペアの先輩が「『田子の浦 うち』って言ってたよ」と耳元で教えてくれた。そう、私たちは「早押しクイズでペアが押したら、そこまでの問題文を復唱する」というルールを定めていたのだ。これが、決勝の大事な場面で活きた。

シンキングタイムをギリギリまで使い、答えを導き出した。

山部赤人やまべのあかひと

正解音が鳴る。2人1組だからこそできた、完璧な連携プレーだった。


この後、灘高校にあっさり逆転され、私たちは準優勝に終わった。

あと一歩のところで全国制覇に届かなかったのは悔しかったが、ライバルであり仲間でもある他の出場者との長い旅を終えた充実感で満たされていた。

そして、大会中に様々な場面で私を支えてくれたペアの先輩には、この場を借りて改めて感謝したい。

もうすぐ、今年(2021年)の高校生クイズが放送されます。今年は3人1組で、予選を勝ち抜いた50チームが優勝を目指して戦います。高校生クイズの醍醐味であるチームプレーに注目しながら観てみてください。

私の母校である栄東高校からは、なんと2チームが全国大会に出場します。クイズ研究部の悲願である「高校生クイズ優勝」へと全力で突き進む彼ら、彼女らを、テレビの前で応援するのが楽しみです!

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この記事を書いた人

森田 晃平

東京大学文学部に在学中。旅・駅・スイーツ・浦和レッズが好き。何気ない日常を切り取るクイズをたくさん作りたいです。よろしくお願いします!

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