角を狙えるタイミングで立ちはだかった壁
勝負どころで出題されたのは「数字を当てましょう」というクイズ。正解に1番近い答えを書くとパネルを1枚獲得できますが、1番遠い答えを書くと2問の間お休みとなります。
角が欲しい! それが無理でも休みたくない……
出題された問題はこちらでした。
2023年11月1日に「あべのハルカス」で開催されたステアクライミング(階段をのぼるマラソン)の世界大会で、ワールドチャンピオンに輝いた渡辺良治さんのタイムは何分何秒何?(ヒント:段数は1,610段)
「分」の桁数を間違えただけでお休みになってしまいそうなこの問題。与えられたヒントを手がかりに推測しました。
単純計算で、1610段÷3段/秒≒533秒=8分53秒ほど。ゴール付近でペースが落ちることを考えれば、ここに10秒ほどプラスするとちょうどいいかも?
ということで私が導き出した回答は、
4人が同時に解答を発表したあと、解答者はひとりずつ「どうしてその答えを導いたか」を谷原さんに説明します。この時間中、私は正解の数字が気になりすぎてずっとソワソワしていました。
それぞれの説明が終わり、いよいよ正解発表。私が手を組んで祈りながら見守るなか、目に飛び込んできた数字は……
なんと、解答者の中で1番近い答えを書いていました。しかも、プラス10秒する前だったら「8分55秒50」でほぼドンピシャ!!
冴えてる、冴えてるぞ!
と自分に言い聞かせながら、角の25番をゲットしたのです。
「守り」から「攻め」へ、築いた大きな四角形
幸運にもここで角をゲットできたので、「誤答を恐れずガンガン攻める」という「攻め」の姿勢に切り替えました。
収録日までに仕入れた知識がうまく噛み合ったりなどしてテンポよく正解を積み重ね、気づけば盤の右下に4×4の大きな四角形を作っていました。
しかもこの時点で、次のアタックチャンス(正解すると相手のパネル1枚を消すことができる特別問題)で5番を消せば勝利がほぼ決定し、パーフェクトを狙える状態になっていました。
しかし同時に、最大の懸念がありました。それは青の方にアタックチャンスをものにされ、私が持っている25番を消されること。
25番を消されてしまうと、「次にパネルを挟めるように取らないといけない」というルールにより、私が正解しても6番か16番にしか入れません。そして25番に入れるのは、緑の11番と青の17番のパネルを消してから。したがって3問連続で正解しなければ25番に入れないという、非常に厳しい局面となってしまうのです。
ここはリスクを取ってでも勝利のために攻めるべきか、それとも安全策で100%の確証を持てるまで問題文を聞くか……非常に迷いました。
出した結論は、「50%ぐらいで正解できそうだったらボタンを押す」でした。押し負けることの悔しさよりも、誤答する悔しさの方がはるかにいいと考えたのです。
絶対に勝ちたい……わかりかけたら、押す!
問題が読まれ、静かに耳を傾けます。
肉や野菜を用いて作る、アメリカ南部の郷土料理である炊き込みご飯のことを、ーー
\ポーン/