こんにちは! 世奈です。
車は今や私たちの日常生活には欠かせないものになっていますよね。
特に地方では、車がなくバスや電車しか使えないとどうしても不便です。
ところで、自動車のナンバープレートのひらがなや数字が何を表しているのか知っていますか?
なぜあんなひらがながついているのか、地名の後ろの数字は何を意味しているのか、色の違いは何を分けているのか。疑問は沢山あります。
そのあたりのことを知っていれば、プレートを見ただけでもいろいろなことが分かりますよね。事件に巻き込まれた時、推理に使えるかも……?
ということで今回は、ナンバープレートに隠された謎を表形式で解き明かしていきます!
ナンバープレートの構成要素
ナンバープレートは大きく分けて、「地名」「地名の横の数字」「ひらがな一文字」「4桁のナンバー」、そして「プレートの色」で構成されています。
この各要素について、何を意味しているかを見ていきましょう。
地名
ナンバープレートの左上に書いてある地名は、その車の運輸支局または自動車検査登録事務所を表します。
交通安全や治安の維持、いわゆる「車検」情報の管理などに使われる部分です。
一部では、運転の荒さの目安として使われていたり……?いずれにせよ、正しい使い方は「車が登録されている地域を示す」ことです。
右上の数字
これは分類番号といい、自動車の種類を表しています。
例えば、普通乗用自動車は3,30〜39,300〜399のうちいずれかの数字が用いられます。その他にも普通貨物、小型貨物、大型特殊などといった車種がこの分類番号から分かるわけです。免許試験を思い出す単語たちですね……。
ひらがな
これはその自動車の用途を表しています。さらに、軽自動車とそれ以外では同じひらがなでも違った意味を持ってきます。
軽自動車
ほとんどのひらがなは自家用軽自動車用に用いられます。問題は特殊なケース。
「わ」はレンタカー、「りれ」は事業用の車を表します。事業用自動車とは運送業や旅客業に用いられるもので、タクシーなどのことです。
さらに、滅多にお目にかかれないと思いますが、なんとアルファベットが使われることもあります。
それは駐留軍人軍属私有車両などの場合です。簡単に言ったら在日米軍の関係者の車ですね。軽自動車では「AB」が使われます。
軽自動車以外の自動車
自家用自動車には多くの文字が使われているので、軽自動車と同じく例外を見ていきましょう。
レンタカーは「れわ」、事業用自動車は「あいうえかきくけこを」、駐留軍人軍属私有車両用などは「EHKMTYよ」が使われます。ややこしい……。
さて、ここまで注意深く読んでくれた方は気づいていると思いますが、いくつか使用されていないひらがながありますね。
それは「お」「し」「へ」「ん」の4つです。
使用されていない理由はそれぞれ、
- 「お」:「あ」と似ており誤認される可能性があるため
- 「し」:「死」を連想するため
- 「へ」:「屁」を連想するため
- 「ん」:口に出して読むとき発音しづらいため
となっています。
4桁の数字
一番目立つ部分ですね。
これは一連指定番号といい、「・・・1」から「99-99」まであります。
一連指定番号は基本的には割り当てられるものですが、希望ナンバー制度を利用すれば自分で希望した番号にすることもできます。ただし、人気の高い番号は抽選になることもあるので、希望通りにいくとは限りません。
ちなみに、総理大臣が乗る「内閣総理大臣専用車」はナンバープレートも特殊仕様。普通は車を代えると別のナンバーを取らなければいけませんが、総理専用車は同じものを使い続けられます。番号も30-00、50-00などキリの良い番号になっています。ちょっぴり贅沢ですね。
ナンバープレートと文字の色
最後にナンバープレートの色の意味を解説します。こちらも軽自動車とその他の自動車で違います。
軽自動車
自家用、レンタカー、駐留軍人軍属私有車両用等は黄地に黒文字です。事業用は黒地に黄文字です。基本的には黄色に黒の文字、と考えてOKでしょう。
軽自動車以外の自動車
自家用、レンタカー、駐留軍人軍属私有車両用等は白地に緑文字です。事業用は緑地に白文字です。軽でもそれ以外でも、事業用だけが反転カラーになっているんですね。
まとめ
ということで、
- 左上の地名は運輸支局や自動車検査登録事務車を示す
- 右上の数字は自動車の種類を示す
- 左のひらがなとナンバープレートの色はその自動車の用途を示す
- 4桁の数字は基本割り当てられるが、好きな数字を希望することもできる
ナンバープレートにまつわる話はタクシー数(知らない人は調べてみてね)だけじゃないんですよ!
今度ナンバープレートの話題になったら(なることがあるのか?)ぜひぜひ今回のお話もしてみてくださいね。