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「忍たま」キャラ、実は「尼崎」とゆかりが深い

実は今回紹介した名字はすべて、兵庫県尼崎あまがさき市の地名から取られているんです! 尼崎市は、アニメ『忍たま乱太郎』の原作である『落第忍者乱太郎』を手がけた尼子騒兵衛あまこ・そうべえさんの地元でもあります。

まずは、前ページで触れた5つの地名について解説していきます。

おおよその位置関係はこちらの画像のとおりです。

▲尼崎に散らばる「忍たま」の名字

それぞれの土地について、歴史的な背景を交えつつ簡単にご紹介します。

猪名寺

猪名寺いなでらには、奈良時代から存在した古代寺院・猪名寺の遺跡である「猪名寺廃寺跡」が残っています。同じく奈良時代には僧・行基によって、身寄りのない子どもや高齢者を保護する施設「猪名寺給孤独園いなでらぎっこどくおん」が建てられました。

その後、寺院としての猪名寺は、戦国時代に織田信長らの勢力による攻撃に巻き込まれ、焼失したと伝えられています。

三反田

三反田さんたんだは、尼崎市の中央部に位置する町で、戦国時代には一向一揆の有力な拠点であったと考えられています。

1889年(明治22年)以降は立花たちばな村に属し、1942年(昭和17年)からは尼崎市の一部となりました。

中在家

中在家なかざいけは、尼崎市の南部に位置する町です。1618年(元和4年)に始まった尼崎城の築城にともなって整備された町とされますが、その起源については諸説あります。

古くから漁業が盛んだった尼崎では、海に面した中在家にも魚市場が設けられ、港町として栄えました。多くの商人や漁師で賑わっていたと伝えられています。

食満

食満けまは、ケ=食物、マ=間(…土地)をそれぞれ表すとされる古代の地名です。この地名の由来に関しては諸説あり、アイヌ語に由来するという説もあります。

ちなみに、アニメ『忍たま乱太郎』には「兵庫水軍」という水軍が登場し、そのメンバーの中にはアイヌ語にちなんで名付けられたキャラクターも見られます。

若王寺

若王寺なこうじには、弥生時代後期から古墳時代にかけての遺跡とされる「若王寺遺跡」が残されています。

この遺跡からは土器のほか、ふいご(製鉄に用いる送風装置)などが出土しており、若王寺は当時のこの周辺では珍しく、製鉄に関わる人々が暮らしていた地域であったと考えられています。

忍たま好きなら外せない! 尼崎のおすすめスポット

「忍たま」キャラの名字になっている地名のほかにも、尼崎には素敵な観光スポットがあります。

尼崎城址公園

尼崎城址公園は、江戸時代初期に建てられた城・尼崎城の跡地に整備された公園です。尼崎城は明治時代に取り壊されてしまいましたが、公園内には石垣や天守が復元されており、その姿を間近で見ることができます。

城内では、本物そっくりの槍や弓矢を実際に持ち上げて重さを体感できるほか、鉄砲の早撃ち体験剣術体験なども楽しめます。尼崎の歴史について学びながら、貴重な思い出を作ることができるスポットです。また、「忍たま」とコラボした謎解きイベントなどが開催されることもあります。

▲尼崎城址公園はこのあたり

尼子騒兵衛ギャラリー

尼崎城址公園の近くには、昨年オープンしたばかりの尼子騒兵衛 漫画ギャラリーもあります。「忍たま」の原作である『落第忍者乱太郎』の原画が展示されているほか、企画展も開催されており、忍たまファンには見逃せないスポットです。

尼崎城址公園と尼子騒兵衛漫画ギャラリーは、どちらも阪神電車の尼崎駅から徒歩でアクセス可能です。あわせて足を運べば、より一層尼崎を満喫できるでしょう。

なお、こちらの記事にもあるように、尼崎にはJRの尼崎駅と阪神電車の尼崎駅が存在しています。両駅間は歩くと30分ほどかかるので、尼崎へ行く際は注意しましょう。

忍たまも尼崎も、まだまだ魅力がたくさん

今回紹介したほかにも、「忍たま」には魅力的なキャラクター、また地名が名字についた人物が数多く登場します。キャラクターの名字にも注目しながら、「忍たま」を楽しみましょう!

尼崎市にも、ここでは紹介しきれなかった魅力がまだまだたくさん詰まっています。ぜひ、「忍たま」の放送をチェックして、あわせて夏休みに尼崎へ行く計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

波戸なお

早稲田大学で社会学を学んでいます。小説や短歌、絵画など、様々な芸術に触れるのが好き。推しはチェンジではなく増やす派です。私の記事を皆さんの新しい「推し」に加えていただけるよう頑張ります。

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