競技が好き、クイズが好き…「競技クイズ」の素晴らしさ
――ほかにクイズの魅力にはどんなところがあると思いますか?
問 競技クイズのいいところは、年齢差がハンデにならないことですね。中高一貫校なのでクイ研の一番上の先輩とは5歳差で、中1にとっての5歳年上ってめちゃくちゃ体も大きいお兄さんじゃないですか。僕は小学校のときにサッカーをやっていたんですが、5歳年上の人に勝つってまず不可能なんです。でも、クイズってそういう人にも頑張れば勝てる、いい競技なんですよ。
▲「いい競技だぜ!って」
問 そもそも、僕は「競技」が好きなんですよ。そして、かつクイズもそこそこ好きで、それが合わさった「競技クイズ」……! なんだこれは、素晴らしいものが完成してしまったな、と(笑)。
▲「競技とクイズ、合わせて競技クイズ……素晴らしい!」
――クイズのなかでも「競技である」ということが重要だったんですね。勝ち負けという点でいうと、競技クイズには1問単位で勝ち負けがあるとも言えますよね。
問 まさにそれで。試合に勝つとか、大会で優勝するところまでたどり着かなくても、1問単位で勝ちを味わえるんですよね。しかも、短時間で。
問 たとえば、クイズ王である伊沢(拓司)さんと勝負をして負けたとしても、僕が1問でも取っていれば、その問題に関して言えば僕の方が強かったということ。だから、そこでは「勝った」と言っても過言ではないんですよね。一方で、「1問勝てたからいいや」って満足しちゃうと強くなれないという側面もクイズにはあるんですが。そういう「勝てた」という経験を多くの人が積めるというのがクイズのいいところだと思っています。
▲1問ごとに「勝つ経験」が積めるのがクイズ
問 ただこの「勝ち」の考えは変わってないんですけど、最近はあまり1問に執着しなくなってはきています。たとえば、将棋で相手に1枚も駒を取られずに勝つっていうことはほとんどないですよね。最終的な勝利を狙うために、戦略的に相手に取らせる問題もあるのかなというのは感じてます。もちろん、強い人に胸を借りるつもりで挑むときは、1問取れたことを大きな喜びにしますけどね。
――早押しクイズは「全問正解」を目指すのではなく、いかに無駄な誤答を減らし、自分が正解できる問題で早くボタンを押せるか、ということが重要ですもんね。では、言さんはいかがでしょう?
言 同じことになっちゃうんですが(笑)。
問 僕が話しちゃうからね(笑)。
▲2人のクイズに対する考えはほぼ一致しているのだ
――たとえば、競技クイズが「楽しい」と思える瞬間はいつですか?
言 う〜ん……勝ったとき。
問 僕も一緒だよ〜〜〜!(笑)
▲まるでコントのようなやりとり
――(笑)。クイズの好きなポイントとしては、やはり競技であり、勝負であるということなんですね。
言 そうですね。僕はクイズが好きな人が強いと思ってるから、「誰よりも競技クイズが好き」っていうことは言えないんです。僕らよりも競技クイズが強い人はいるので。
▲「クイズが好きな人がクイズが強い」
言 それでも、ある特定の検定方法を導入することで、僕らの「好き度」を示すことはできると思っていて。「競技クイズが好き」という大きな枠から、「クイズが好き」の部分を引いた「競技」の好き度は、僕らはかなり大きくなる可能性はあるということですかね。