「これはいい問題ですか?」に対する東兄弟の答え
――問さんはQuizKnockでクイズ制作もしていますが、なぜ「作る側」に興味を持ったのでしょうか。
問 クイズってどうしても生み出す人が必要なんですよね。答える側としてクイズにはまっていった結果、「問題の良さ」を意識するようになりました。
▲クイズプレイヤーが考える「問題の良さ」とは?
――クイズは、「作る人」と「答える人」がいて初めて発生するものですからね。「問題の良さ」とはどんなところから見えるものなのでしょうか?
問 クイズ未経験の人に「これはいい問題ですか?」って聞かれることがあるんですけど、僕はクイズはTPOでしか評価できないと思っています。たとえば、友達に「なんかクイズ出して」って言われたときに出す問題と、大会を開催するときに提出する問題では同じ軸で語れないですよね。
言 確かにTPOさえ設定すれば、1問ごとに判断できる。「今この問題出すなら」という基準であって、クイズそのものに備わった固有の良し悪しという一次元パラメーターは存在しないと思います。
▲クイズの良し悪しは出される環境による
――純粋な「いいクイズ」というものは存在しないということですね。ただ、作問者として、「適した問題だな」と思える瞬間はありますか?
問 ありますね。たとえば大会を開くなら、「この問題がふさわしくなるような大会にする」という指針となる問題はあって。ただし、大会を開くためには問題がたくさん必要で、周りの問題を適当に作っちゃったらふさわしい問題もふさわしくなくなる。結局、同じ環境でふさわしくなる、いい問題をたくさん作った結果、大会が開かれるんです。
▲「それが……大会……!!!」
――こういう話を聞くと、競技クイズの競技じゃない部分も愛されてるんだなとすごく感じます。
問 「競技が好き」のなかでも、「競技クイズ」は1つの条件ではなく、すごく細分化されたもののなかにあるんだと思います。
「QuizKnock」でクイズをやる意義
――これから、QuizKnockでどんなことをやっていきたいですか。
言 やっぱり僕らを知ってもらうことですね。クイズ自体はどこでもできるので、じゃあなぜQuizKnockでやるのかというと、より多くの人に知ってもらうためなんですよ。さらに、なぜクイズをしてるのかっていうところに立ち返ると、当然楽しみたいからなので、クイズを楽しみ続けたいと思います。
▲クイズをやるのは「当然楽しみたいから」
問 クイズってどういうときが一番楽しいの?
言 勝ったとき。(2回目)
▲気づけば兄弟のペースに
言 でも別にそこは絶対の定義じゃなくて、勝てなくなったらまずは勝つ努力をするんですけど、それでも勝てないからやめることはなくて、楽しめる方法を見つけると思う。どうやっても楽しくないと思うんだったら、それは自分がもうクイズをやるときじゃなくなった、ということなんじゃないかな。
――問さんはいかがです?
問 優勝したいです。勝つことがやっぱり楽しいんですよね。あとは僕はお菓子作りが好きなんで、お菓子作りに関する企画はやってみたいです。
▲問の特技はお菓子作り
――最後に読者にお伝えしたいことはありますか?
問 クイズは1人じゃできないんで、多くの人にやってほしいというのが、僕が人にクイズを勧めている理由です。つまりは、自己中心的な発想なんですが、僕と一緒にクイズやりましょう。
言 以下同文です。
――最高のシメですね。ありがとうございます。
▲締まりました!
人を楽しませる話術に長けた問と、これに合わせて内容に深みを与える言。ずっと一緒にクイズ半生を歩んできた2人の、互いに背中を預けて語り合える関係性が、インタビューの前編・後編を通して垣間見えてきました。
そんな兄弟が加入することで、これからQuizKnockでどんな化学反応が起こっていくのでしょうか。今後の2人の活躍をお楽しみに!
▲今後の活躍に注目!
【前編はこちら】
【あわせて読みたい】