みなさんは、「マジック」はお好きですか? 目の前で突然コインが消えたり、適当に選んだカードをズバリと当てられたり……そんな不思議なできごとに心が奪われるのが、マジックの魅力です。
そんなマジックの裏には、お客さんを驚かせるための並々ならぬ量の練習、そしてさまざまな工夫やアイデアが必要です。それらを武器にし、日本人として初めて「マジックの発明」で世界的な賞を受賞したマジシャンがいます。それが、今回お話を伺った

日々新しいマジックを考え、何度も練習を重ねて形にし――その積み重ねによって、世界があっと驚くマジックを生み出した野島さん。お話を伺うと、マジックを見るのがもっと楽しくなるようなトピックがたくさん飛び出しました。
それでは、華麗なるマジックの世界へと出発です。野島さんのマジックショー動画もたくさんあるので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
◎ 野島さんだからこそ掴むことができた栄冠
◎ 【マジック動画あり】これが世界を驚かせたマジックだ!
◎ 【マジック動画あり】24時間で101個のマジックを作って演じる!?
◎ 日本はマジック大国に? エンディングのマジック動画も必見!
野島さんだからこそ掴むことができた栄冠
ーーまずは世界的な賞の受賞本当におめでとうございます。
野島さん ありがとうございます。素直に嬉しいですね。
ーー今回受賞されたのはどのような賞なのでしょうか?
野島さん
この部門はFISMが始まった1948年からずっとある賞なのですが、受賞したのは日本人では私が初めてです。
FISM:フランス語の“Fédération Internationale des Sociétés Magiques”の略。またFISMの正式名称は“FISM World Championship of Magic”。

ーー80年近い歴史のある大会で日本人初!? 歴史的な大偉業じゃないですか!
野島さん プレゼンターの方が受賞者の名前を読み上げていくんですけど、後半になっても呼ばれないから半ば諦めかけていたんです。
そしたら急に「From Japan!」って国名だけ区切ってきたので、「もしかして俺か!?」って喜ぶ準備しちゃって。構えていたら本当に名前を呼ばれたので、自分でもびっくりするくらい喜んじゃいました。
10年前、イタリアに忘れて来ちゃった物を見つけました pic.twitter.com/QYab9LbYFI
— のじまのぶゆき (@nojimaki1212) July 19, 2025
ーー心の中で早めのガッツポーズを決めていたわけですね。

ーー今回受賞された「インベンション部門」とは、具体的にどのような賞なのでしょうか?
野島さん “invention”って「発明」っていう意味があるじゃないですか。なのでざっくりいうと、新しいアイデアであると認められたマジックに対して贈られる賞です。
ーー発明そのものを評価するのってユニークですね。観客には見えない舞台裏を覗いているようで興味深いです。
野島さん FISMってマジックを芸術として捉えているんですよ。
たとえば絵画を描く技法が新しく発明されてそれが評価される、みたいな感じで、マジックも技術の進歩、いわば革新性が評価されるものと僕は思っています。
ーー絶えずマジックを進化させ続けることに意味がある、という感じなんですね。

ーー今日は野島さんのマジックを間近で見せていただけるとか……?
野島さん ええ! ぜひ見てください。いくつか用意してきたのですが、まずはインベンション部門を受賞したマジックからお見せしますね。
ーーありがとうございます! せっかくなので少しお客さんを増やしたく、ちょっと人を呼んできます。
◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇
野島さん では早速……
ーーよろしくお願いします!