解説
正解は「ウィリアム・シェイクスピア」でした。
ヒント1:実は7人の共同ペンネームという説も
シェイクスピアは、その作風から、貴族的な格式の高さや幅広い知識を持った人物だと考えられています。しかし史料によると、彼はイギリスの田舎町に生まれ、大学にも行っていないとされており、作品から感じられる人物像とはかけ離れています。これらのことから、「実際には別の人物が作品を書いていたのではないか」というシェイクスピア別人説が生まれました。
シェイクスピア別人説の文脈では、哲学者のフランシス・ベーコンや劇作家のクリストファー・マーロウ、貴族のエドワード・ド・ヴィアなど7人が「シェイクスピアの正体」の候補として挙げられています。ベーコンは、科学方法論を提唱した功績や「知は力なり」という言葉で知られていますね。
さらには、「シェイクスピア」という名義を複数の人間が共用しているという「グループ執筆説」も生まれました。クイズのヒントとして紹介した「シェイクスピア」は7人グループだったという説は、1931年のギルバート・スレイターの著書『七人のシェイクスピア』で唱えられたものです。
ヒント2:「沙翁」と表記されていたことも
西洋の文明が日本に入ってきた頃、固有名詞の多くが漢字で表されました。「ヨーロッパ」を「欧羅巴」と書いて「欧州」にしたのもその例のひとつです。この風潮において、「シェイクスピア」は「沙翁」と表記されました。
明治時代になると、小説家の
ヒント3:『ヴェニスの商人』『ロミオとジュリエット』の作者
シェイクスピアは生涯でおよそ40編の戯曲を残したとされます。ヒントとして挙げた2作のほか、四大悲劇の『ハムレット』『オセロ』『リア王』『マクベス』が有名ですが、喜劇や歴史劇、ロマンス劇など、幅広い作品を執筆しています。
また、実はシェイクスピアは
シェイクスピアを読んだことがなくとも『ハムレット』の「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」という名台詞は聞いたことがあるという人も多いと思います。日本人にも浸透しているシェイクスピアの偉大さがうかがえると思いませんか?
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