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答え&解説
正解は、ギリシャでした。
ヒント1:岩山の上の修道院群
ギリシャ中部・テッサリア地方にあるメテオラでは、巨大な岩山の上に修道院が立つ光景を見ることができます。
メテオラの地形は俗世との関わりを断って修行するのに最適な場所であったため、9世紀にはギリシャ正教(キリスト教の一宗派)の修道士たちが岩山の裂け目や洞穴で修行を始めました。その後、14世紀ごろには戦禍を逃れた修道士たちが加わり、岩山の頂上に修道院が建てられるようになったそうです。今でこそ階段が整備されていますが、人々がロープを頼りに修道院まで険しい岩山を登っていた時代もありました。
そんなメテオラは、文化遺産としての価値だけでなく、奇岩が立ち並ぶ独自の光景から自然遺産としての価値も認められ、世界遺産のなかでも数少ない複合遺産に登録されています。
ヒント2:サントリーニ島
ギリシャのサントリーニ島は、建物の外壁に塗られた「白」と、エーゲ海やドーム屋根の「青」とのコントラストが美しい島です。
外壁が白い建物は、サントリーニ島に限らずギリシャ全体で見られます。白い壁の多くは、ギリシャで比較的簡単に入手できる石灰で塗られています。壁を白くすることで、夏の強い日差しで部屋の中が高温になるのを防ぐ効果があるそうです。
ちなみに、サントリーニ島をはじめとするエーゲ海の島々は、猫がたくさん暮らしていることでも有名です。猫好きにはたまりませんね。
ギリシャのサントリーニ島も素敵猫スポットらしい…#猫の日 #ねこの日 pic.twitter.com/Ci0KtOUhXD
— 阪急交通社【公式】✈️ (@hankyu_travel) February 22, 2021
ヒント3:パルテノン神殿
ギリシャの首都・アテネにあるアクロポリスの丘には、戦いと知恵の女神アテナをまつったパルテノン神殿が立っています。
古代ギリシャでは、ポリスと呼ばれる都市国家が多く成立していました。パルテノン神殿は、アテネをはじめとするポリスの連合がペルシア戦争に勝利した記念として、紀元前5世紀に建てられました。大理石の柱には、中央部にふくらみを持つエンタシスという技法が取り入れられています。
アテネには、ソクラテスやプラトンをはじめとする哲学者や数々の芸術家が移り住み、古代ギリシャ最大の文化の中心地として繁栄しました。アテネで培われた文化は、のちのヨーロッパの文化に大きな影響を与えています。アクロポリスの丘やそこに立つパルテノン神殿は、そんなアテネの繁栄を象徴する場所なのです。
日本からギリシャへ、飛行機の直行便は現在運航されていません。中東やヨーロッパの主要空港を経由して、飛行機を乗り継いで行くのが一般的です。
紀元前にミノス文明の中心地として繁栄したクレタ島で、古代文明に思いを巡らせたいですね。
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