問題はこちら
前ページ:はじめから挑戦したい方はこちらへ! 以下は解答と解説です。
解答&解説
正解はドストエフスキーでした。ドストエフスキーはロシアを代表する作家の1人です。
ヒント1:締切に間に合わせるため速記者を雇った
ある時巨額の借金を背負い貧困状態になったドストエフスキーは、自分に不利な条件で出版業者と契約をしてしまいました。その契約とは、金を貸す代わりに期限までに新しい長編小説を書かなければ、直近9年間にドストエフスキーが書いた作品の著作権を出版者に譲渡しなければならないなどというものでした。
そこでドストエフスキーは友人のすすめに従い、最新の速記術を用いることに決めました。そして、速記者のアンナ・グリゴーリエヴナを雇い、口述筆記で作品を書きました。その結果、締切の3日前に長編小説『賭博者』を何とか完成させました。
ちなみに作品制作に協力した速記者のアンナ・グリゴーリエヴナとは後に結婚します。
ヒント2:ツルゲーネフとは不仲だった
ツルゲーネフはロシアを代表する小説家の1人です。代表作に『父と子』や『
ともにロシアを代表する作家であるドストエフスキーとツルゲーネフは不仲だったといわれています。
ドストエフスキーは妻のアンナと海外旅行をする矢先、ドイツでギャンブルにのめり込み、多額の借金を背負うことになりました。ドストエフスキーは丁度ドイツにツルゲーネフがいることを思い出し、妻にそのことを告げます。しかし、これよりも前にドストエフスキーはツルゲーネフに借金をしており、踏み倒していたのです。ギャンブルですっからかんのドストエフスキーに返済など当然できませんが、妻のすすめもあり彼は重い腰をあげてツルゲーネフのもとへお金を借りに行きます。
そもそもドストエフスキーとツルゲーネフは文学に対する考え方や性格の違いからあまり仲が良くありませんでした。そのためか、お金を借りに来たドストエフスキーはついついツルゲーネフに対して悪口を言ってしまい、ツルゲーネフは大激怒してしまいました。
借金をしている人の態度ではないのでは? そう感じてしまうエピソードですね。
ヒント3:代表作は『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』など
『罪と罰』は、己の
『カラマーゾフの兄弟』は、父・フョードルと3人の息子・ドミートリー、イワン、アリョーシャや、使用人のスメルジャコフなどの間で起こるドロドロとした人間模様を描いた晩年の大作です。
どちらの作品も青空文庫で読むことができます。少し難解な内容ではありますが、ぜひお読みください!
ぜひ次回の「今日の一問・社会編」も楽しみにしてください!
【前回の「社会編」はこちら】
【あわせて読みたい】