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解説
正解は、イタリア・ナポリ市でした。
ヒント1:鹿児島市が「東洋の“ここ”」と呼ばれている
ナポリ市はナポリ湾に望むイタリアの港湾都市で、有名な古代都市・ポンペイが埋没する原因にもなったヴェスヴィオ火山が市内にそびえます。そんなナポリとよく似た風景を持ち、古くから「東洋のナポリ」と呼ばれてきたのが、錦江湾(鹿児島湾)に浮かぶ活火山の桜島を有する鹿児島市です。
▲似すぎである(左)via Wikimedia Commons Kiyokun at Japanese Wikipedia, CC BY-SA 3.0 (右)写真協力:鹿児島観光コンベンション協会(画像をトリミングしています)
1955年頃から両市民の間では文通が開始され、1960年には姉妹都市盟約が結ばれることになりました。
現在、鹿児島市には「ナポリ通り」、ナポリ市には「鹿児島通り」や「鹿児島広場」と、お互いの名を冠した地名が存在しています。ちなみに「鹿児島広場」は、日本人建築家・丹下健三が手掛けたナポリの新副都心「チェントロ・ディレツィオナーレ」にあります。ナポリは鹿児島市民のみならず、意外と日本人との関係が深い都市なのです。
ヒント2:ことわざ「“ここ”を見てから死ね」
ナポリは「世界三大美港」に数えられることもある美しい港湾都市です。そんなナポリを見ないまま人生を終えるのはもったいないことを言ったことわざが「ナポリを見てから死ね」です。ドイツの詩人ゲーテも、著作『イタリア紀行』の中でこのことわざを引用し、風光明媚なナポリを称賛しています。
▲ゲーテ
ちなみに日本には「日光を見ずして結構と言うな」という似たようなことわざがあります。日光東照宮を見たことがない者は建築の美しさを語るべきでないというほどに、日光の美しさを称えた言葉です。
ヒント3:ピッツァの本場で、有名なパスタ料理にも名前が取られている
ナポリはピッツァの本場として知られており、中でもマルゲリータが有名です。
マルゲリータはトマト、モッツァレラ、バジルを乗せた、ナポリを代表するピッツァの一種です。1889年、ナポリのピッツァ職人だったラファエレ・エスポジトという人物が考案し、当時のイタリア王妃マルゲリータに献上。すると王妃は赤・白・緑の色味がイタリア国旗と同じであるところから気に入り、彼女の名前が付けられたとされています。
本日の一品😆
— ナポリの窯公式 (@napolinokama) November 5, 2023
ナポリのマルゲリータ🍕
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▲「ナポリ」の名を冠したピザ屋さんもありますね
またナポリの名を冠した料理にパスタの一種・ナポリタンがありますが、こちらは日本発祥の料理です。
戦後間もない頃、横浜のホテルのレストランで総料理長を務めていた入江茂忠という人物が、アメリカ兵がパスタにケチャップをかけて食べていたのを見て思いついたそう。まさかのイタリアすら関係ない!
解説を最後まで読んでくださりありがとうございました。ぜひ次回の「今日の一問・社会編」にも挑戦してください!
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