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前ページ:はじめから挑戦したい方はこちらへ! 以下は問題の答えと解説です

解説

正解は「星雲」でした。

「星雲」は、宇宙空間に存在するガスやちりといった物質が集まり、雲のように見える天体のことです。過去には、ぼんやりと見える天体はすべて星雲と呼ばれていましたが、観測技術の向上によって、銀河系の中にある星雲と銀河系の外にある銀河を区別できるようになりました。この名残で、アンドロメダ銀河はアンドロメダ大星雲、マゼラン銀河はマゼラン雲と呼ばれることがあります。

1.ばら星雲

▲ばら星雲。真っ赤な姿はまさに、空に浮かぶばら

ばら星雲は、いっかくじゅう座にある星雲で、赤いばらの花に似ていることから名付けられました。いっかくじゅう座は、有名な「冬の大三角」の内側に位置する暗い星座です。

赤く見えるのは、紫外線の影響でイオンになった水素原子から出る光のためです。中央部は暗く見えますが、この部分は恒星から出た風によってガスが吹き飛ばされて形成されたと考えられています。

2. 小さな幽霊星雲

▲小さな幽霊星雲。まるでこちらを見つめているよう

小さな幽霊星雲は、へびつかい座にある星雲で、暗く、中心の星が不気味な雲に包まれているようにみえることから名付けられました。名前の通り、中心の星は寿命を迎えており、周りは放出したガスに囲まれています。このガスが紫外線で電離されることで、鮮やかな色合いがつくられています。

3.カリフォルニア星雲

▲カリフォルニア星雲。赤く、淡く、細長い。

カリフォルニア星雲は、ペルセウス座にある星雲です。その形がアメリカのカリフォルニア州に似ていることから命名されました。大きな星雲ですが、肉眼ではほとんど見ることができません。

4.北アメリカ星雲

▲北アメリカ星雲。近くにはペリカン星雲がある。

北アメリカ星雲は、はくちょう座の1等星・デネブの近くに見える星雲です。名前の由来は、見た目が北アメリカ大陸に似ていることです。頭の中で北アメリカ大陸を想像すると……似ていますか?

5.かに星雲

▲かに星雲。もちろん、かにに見えますね?僕は見えない

かに星雲は、おうし座にある星雲です。この星雲は、質量の大きな恒星がその一生の最期に大爆発を起こす「超新星爆発」の残骸でできています。フィラメント(細長い繊維)のような構造が「かに」に似ていることが名前の由来となっていますが、みなさんには見えますか?

実はこの爆発が起こったのは西暦1054年とかなり最近で、藤原定家の日記『明月記』にも登場します。

6.ふくろう星雲

▲ふくろう星雲。横倒しで見ると、2つの目が見えてくる

ふくろう星雲は、おおぐま座にある星雲で、ふくろうの顔のように見えることから名付けられました。この星雲は、恒星が爆発せず穏やかに寿命を迎えてできる「惑星状星雲」というタイプの天体です。我々の太陽も、遠い先の未来にはこのような天体になると予測されています。


ぜひ次回の「今日の一問・理科編」にも挑戦してくださいね!

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この記事を書いた人

ハル

慶應義塾大学で有機化学を学んでいます、ハルです。クイズ研究会所属。「知ったことを人に話したくなる」「日常が面白くなる」記事を目標に執筆していきます。よろしくお願いします。

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