答えと解説
正解は、『アラベスク』でした。
全ての音を演奏した動画はこちら。
作曲者のクロード・ドビュッシーは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの作曲家です。ドビュッシーについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
演奏した『アラベスク』は、ドビュッシーが書いた2つのアラベスクのうちの第1番です。「アラベスク」は直訳すると「アラビア風」という意味で、イスラム美術にしばしばみられる曲線のからまりあった「唐草模様」のことを指します。ドビュッシーはこの言葉をバッハの音楽と結びつけて「芸術のあらゆる様態の根底である『装飾』のあの原理」と語っていて、『アラベスク』でも繰り返しながら発展していく旋律や生き生きとしたリズムが取り入れられています。
『アラベスク』の第1番はドビュッシーの作曲人生の中でも初期に書かれた作品で、近い時代に活躍していたフランスの作曲家・グリーグやフォーレ、マスネの影響が色濃くみられます。また、ドイツのシューマンの影響も受けていると考えられており、ドビュッシーが若い頃から様々な作曲家の作品を研究して作曲をしていたことがうかがえます。
さて、今回はそんなドビュッシーのもうひとつの『アラベスク』である第2番をご紹介して、お別れといたしましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに。
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