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前ページ:はじめから挑戦したい方はこちらへ! 以下は問題の答えと解説です

解説

正解は「サカナクション」でした。

サカナクションは、2007年にメジャーデビューしたロックバンドです。

ギター・ボーカルの山口一郎が紡ぐ渾身の歌詞は文学性に満ちており、他メンバーの高い演奏技術が、彼の歌声を支えます。

圧倒的なライブパフォーマンスは幾度となく話題を呼び、オンライン配信はほぼ確実にトレンド入り。邦ロックの要素もクラブ・ミュージックの要素もある特徴的なメロディは、一度聞いたら忘れられません。

実力派のロックバンドとして、2016年には第39回日本アカデミー賞・最優秀音楽賞に輝き、ROCK IN JAPAN FESTIVALFUJI ROCK FESTIVALといった音楽フェスでも快音を響かせました。代表曲『アルクアラウンド』の芸術的なMVは、美術の教科書にも掲載されているとか。

今年(2024年)にはおよそ2年ぶりとなる全国ツアー『SAKANAQUARIUM 2024 "turn"』も予定されており、ますます目が離せません。

僭越せんえつながら私はサカナクションの大・大・大ファン。6つのキーワードの解説をしつつ、各楽曲の魅力を語れればと思います……!

『目が明く藍色』『GO TO THE FUTURE』

『目がく藍色』はおよそ7分の、ファンが支持する隠れた名曲です。構想に9年かかったという言葉の通り、細部まで作り込まれたサウンドと、無限に解釈の広がる洗練されたフレーズが、リスナーの心を翻弄します。

ひらひらと落ちる青い花びらから展開される、叙情性の高いMVにも要注目です。

『GO TO THE FUTURE』もサカナクションファンにとっては欠かせない一曲です。ファーストアルバムのタイトル・チューンであるこの曲は、名前の通り、未来へ進む決意をみなぎらせてくれます。

二度とやらない」と断言されていたこの曲、2010年の武道館ライブで久しぶりに披露されました。ブルーレイ越しに聞いた『GO TO THE FUTURE』はひたすらにかっこよかったです。

『アイデンティティ』『忘れられないの』

『アイデンティティ』は、自我を探し求める若者世代の心情を克明に歌い上げた名曲です。ストレートなサビのメロディと、投げやりなようで真剣に思い悩むモノローグが味わい深く、何度でも聞きたくなります。ちなみにこちら、私がサカナクションにハマったきっかけの曲なのです。

『忘れられないの』は、80年代風のMVが目に楽しい一曲です。スローテンポなメロディは、忙しい時も心を癒やしてくれます。

『夜の踊り子』『新宝島』

『夜の踊り子』は東京モード学園のCMタイアップソングとして有名になりました。CMとは一風変わった「和」テイストのMVもご覧ください。富士山麓での撮影は、夜を徹しておこなわれたそうです。

『新宝島』はみなさんどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。映画『バクマン。』の主題歌であるこの曲の作曲にあたり、一郎さんは漫画の歴史を勉強し、手塚治虫の『新宝島』に辿り着いたそうです。軽快なリズムに合わせて踊る動画は、定期的にSNSを賑わせていますね。


サカナクションを聞き始めたのは高校1年生の春、先輩の影響を受けてのことでした。初めて『アイデンティティ』を聞いた時の衝撃は忘れられません。以来、サカナクションの音楽は私の人生と共にありました。

▲初めてのバイト代で買ったアルバム『834.194』

調子によっては再生ボタンを押すのが辛い時もあったり、かと思えば大一番の前に無性に聞きたくなったり……酸いも甘いも振り返ってみれば、いろんな曲に支えられてきた気がします。

昨今「推し活」なる言葉が流行っています。アーティストに対して大きな熱量を向けるファンを見るにつけ、私はここまで真摯に推せていないなあと思ってしまうのです。けれどもやはり、サカナクションが好きです。『Kleeクレー』『雑踏』『壁』『三日月サンセット』……ここで紹介できなかった曲の中でも、お気に入りのものがいっぱいあります。

実のところ、私がふだん行っている文芸創作にも、サカナクションが少なからず影響しています。額縁に入れてもいいくらい、歌詞のことばが美しいんです。前へ前へと泳いでいくサカナクションを応援しながら、私も毎日頑張ろうと思います。これからも夜を乗りこなすために。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! ぜひ次回の「今日の一問・音楽編」にも挑戦してくださいね! 

【前回の「今日の一問・音楽編」はこちら】

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この記事を書いた人

中川朝子

医学部5年生の中川朝子です。普段は小説を書いたり、美術館を巡ったりしています。中日ドラゴンズの大ファン。文理の架け橋となるような面白い記事を書きたいと思っています。よろしくお願いします!

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