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解説
正解は、『くるみ割り人形』でした。
『くるみ割り人形』は、1892年に初演されたチャイコフスキーのバレエ音楽です。E.T.A.ホフマン原作の『くるみ割り人形とネズミの王』が台本になっています。
『くるみ割り人形』のあらすじ
クリスマスイブの夜、少女クララはおじさんからくるみ割り人形をもらいます。しかし、兄にからかわれ、揉み合いになるうちにくるみ割り人形を壊してしまいます。
その日の夜、クララがくるみ割り人形を心配して大広間に行くと、クララの体はみるみる小さくなってしまいます。そこへネズミの大群が押し寄せ、くるみ割り人形率いるおもちゃの兵隊との戦いが始まります。クララは勇気を出してスリッパを投げてネズミを倒し、おもちゃの兵隊を勝利へ導きます。するとくるみ割り人形は王子様へと変身し、助けてくれたお礼にクララをお菓子の国へと招待します。
『アラビアの踊り』『葦笛の踊り』
1つ目のヒントに出てきた『アラビアの踊り』と『葦笛の踊り』は、どちらも第2幕のお菓子の国の場面に登場します。『アラビアの踊り』はコーヒーをモチーフにしており、ゆったりとした曲調が特徴的です。一方、『葦笛の踊り』は、フランスの伝統的な焼き菓子であるミルリトンをモチーフにしているとされています。この曲は携帯電話会社のCMにも使われていたので、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
『ロシアの踊り』『中国の踊り』
2つ目のヒントになっている『ロシアの踊り』と『中国の踊り』も、お菓子の国の場面で使われています。『ロシアの踊り』は『トレパック』と呼ばれることもあります。ロシアの民族舞踊のような振付がとても楽しい曲です。
『中国の踊り』はお茶をモチーフにしています。フルートの軽やかなメロディと弦楽器のピチカート(弦を弾いて演奏する方法)、そして低音で響くファゴットの音色が心地いい曲です。
『金平糖の精の踊り』『花のワルツ』
『金平糖の精の踊り』は、お菓子の国の女王が踊る曲です。この曲には、当時新しく開発されたチェレスタという楽器が使われています。ゆったりとしていてどこか不気味な響きのある低音と、チェレスタのキラキラとした音色が、幻想的な世界観を引き立たせています。
『花のワルツ』は、お菓子の国を訪れたクララと王子様が歓迎される場面で演奏される曲で、一糸乱れぬ群舞が見どころになっています。
『くるみ割り人形』を構成する曲は、ヒントに挙げたほかにもたくさんあり、みなさんにとっても聞きなじみのある曲もあるのではないかと思います。バレエに詳しくなくても楽しめる演目ばかりですので、ぜひ一度聴いてみてくださいね。
次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに!
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