解説
正解は「オーボエ」でした。
ヒント1:和楽器の篳篥と音を出す原理がそっくり
篳篥は、雅楽で主旋律を担当する楽器です。蘆の茎で作った廬舌と呼ばれるリードを差し込んで演奏します。古代からこの楽器は「人の声」や「地上の音」を指すといわれており、同じく2枚のリードを使用するその演奏原理はオーボエとよく似ています。
ヒント2:オーケストラの音合わせをリード
オーボエはオーケストラで行われる音合わせで最初に音が鳴らされます。これにはいくつか理由があるとされていますが、そもそもオーボエをチューニングすることが難しいからというのがひとつ。
オーボエはリードの長さを変えることで音程を調節することができますが、壇上でそのような繊細な作業を行うことは極めて難しいのです。したがって、オーボエがまず音を出し、ほかの楽器がそれに合わせるというスタイルをとっているといわれています。
ヒント3:クラリネットと似ています
オーボエはクラリネットとよく似ていますが、
- クラリネットはリードが1枚、オーボエはリードが2枚
- 表面についている部品が多いのがオーボエ、少ないのがクラリネット
- 楽器の下の部分が広がっているのがクラリネット、狭いのがオーボエ
など様々な違いがあります。一度音の違いを聞いてみるといいかもしれませんね。
▲こちらはクラリネット via Wikimedia CommonsYamaha Corporation; rotation by — Chris Woodrich, CC BY-SA 4.0
次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに!
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