解説
正解は、「チャイコフスキー」でした。
チャイコフスキーは、19世紀後半のロシアの作曲家です。一度は法務省で働く道を選んだものの、23歳でサンクトペテルブルク音楽院に入学し、そこから本格的な音楽活動をスタートさせました。
チャイコフスキーの有名曲といえば、やはりバレエ音楽でしょう。『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』は、3曲合わせて「(チャイコフスキーの)三大バレエ」と呼ばれています。
さて、1つ目のヒントの「ポーランド」「小ロシア」は、どちらもチャイコフスキーの交響曲の副題です。チャイコフスキーの交響曲は全部で7曲(うち1曲は未完成)ありますが、中でもこの2曲はマイナーな作品といって差し支えないでしょう。
チャイコフスキーの交響曲の中で最も有名な作品は、第6番の『悲愴』です。この曲はチャイコフスキーが人生最後に書いた曲で、彼はこの作品をとても気に入っており、出来栄えに自信を持っていたようですが、初演からわずか9日後に亡くなってしまいます。
また、4つ目のキーワードである「1812年」は単なる西暦ではなく、祝典序曲『1812年』のこと。1812年に起きたロシアとフランスの戦いがこの曲のテーマとなっています。『1812年』については、今日の一問・音楽編の第3回で詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
それでは、今週はチャイコフスキーの傑作と名高い交響曲『悲愴』でお別れいたしましょう。1時間近くある曲ですので、飲み物片手にゆっくり聴くことをお勧めします。
次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに。
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