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答えと解説

正解は「ドビュッシー」でした。今回演奏したのは、『亜麻色の髪の乙女』です。

音ありの動画はこちら。

クロード・ドビュッシーは、1862年生まれのフランスの作曲家です。世界有数の音楽院であるパリ音楽院のピアノ科に入学し、ピアノで二等賞、伴奏科で一等賞を得るほどのピアノの名手として知られています。

▲ピアノに長けていたドビュッシー

ドビュッシーは、しばしば西洋音楽における「印象主義」の創始者とみなされます。

もともと「印象派(印象主義)」とは、19世紀後半以後のフランスで「描く対象の輪郭や色ではなく、周りの光や空気感をとらえようとする革新的な手法」を用いた芸術家、特に画家たちを指します。彼らの影響を受けて伝統的な作曲法や和声法から逸脱し、新しい響きを模索したドビュッシーもまた「印象主義」の芸術家と評されたのです。

▲印象派の巨匠・モネの『印象・日の出』。ドビュッシーもこうした芸術に親しんでいた

演奏した『亜麻色の髪の乙女』は、「前奏曲集第1巻」の8曲目に収録されています。前奏曲集の中ではこの『亜麻色の髪の乙女』が大変有名ですが、これはメロディーがわかりやすいうえにハーモニーが柔らかく、さらに最も大きな音でも「mf」(やや強く演奏することを意味する演奏記号)と、曲全体が優しい雰囲気であることが理由と考えられています。

ドビュッシーは優れたピアノ曲で特に知られていますが、もちろんオーケストラ作品でも名作を残しています。

それでは今週は、ドビュッシーのオーケストラ作品の中でも個人的にイチオシの『牧神の午後への前奏曲』をご紹介してお別れとしましょう。

次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに。

【前回の「今日の一問・音楽編」はこちら!】

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この記事を書いた人

はぶき りさ

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学別科オルガン専修を経て、同大学音楽学部器楽科オルガン専攻3年。世界で何千年も生き続けている「音楽」という文化に、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書けたらと思います。よろしくお願いします。

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