2人目:東問
続いては東問。X(旧Twitter)には、よくおいしそうな手作りスイーツの写真を上げていて、自然と期待も高まります。
▲予告なしに飯テロしてくるので困る
▲何やら大きな箱が
デザートタイムだったりしますか?
デザートタイムですよ。
学業成就
めっちゃ溶けてますけど……、とりあえず開けまーす。
▲1品目から超力作
うわっ、めっちゃ頑張ってる!
もともとのおせちに入ってるだて巻きは巻物に見えるということらしいんですけど、もう勉強するときに巻物なんて使わないですよね。
確かに、もう見かけませんね。
令和の時代に使うなら、巻物じゃなく本ですよね。で、本はいっぱいページが重なっていて、いっぱい重なっている食べ物といえばミルクレープ。
ということでこちら、赤本ミルクレープとなっております。
急に懐かしくなった〜!
うちのコラボカフェとかで出した方がいいよ、ほんとに。
ちょっと使用感がある。
ちゃんと2024年仕様です。まあこうやって、赤本をぼろぼろになるまで使い倒してくださいということですね。
▲試食用に端を切り出す。ほとんど製本作業
▲一口食べて思わず拍手
うまい! 優勝!
うまい上に見た目が満点だからな。
長寿
2つ目ですね。
▲続々と出てくるスイーツたち
ゼリー?
それと、スープ春雨とかに入れる春雨を持ってきました。これをゼリーに、
ドスッ
生春雨なんですよね、それ。
前衛的なフレンチのお店みたい。
▲生き物感のある何かが完成した
みなさんこれ何だと思います?
水槽の中の脳。
水槽の中の脳:「我々は水槽の中で電気刺激によって生かされている脳に過ぎないのではないか」という仮説に基づく思考実験。今回のゼリーの見た目はややそれっぽいが、たぶん関係ない。
あっ、わかった……。
▲なぜか頭を抱える木村
こちらは世界で最も長寿とされている、というか寿命の概念が無い生き物。
ベニクラゲゼリーです。
▲本物のベニクラゲと並べると、かなりのクオリティ via Wikimedia Commons Tony Wills CC BY-SA 4.0(画像を一部加工しています)
足が思ってたよりしょぼい。それも含めて似てるな。
ベニクラゲはかなり小さいクラゲなんですけど、寿命が近づくとポリプという若い成長途中の状態に逆戻りできます。だから、よく「不老不死のクラゲ」って言われてるんですね。
不老不死になるのはいいけど、これ食べてポリプを作れるようになったらどうしよう。
中身はいちごジャムで、外はラムネのゼリーです。春雨は食べるときに適当に散らしていただいて。
▲生春雨と格闘中
かったい。噛み切れない。
口の中に刺さるんですよ。ゼリーはめっちゃ美味しいのに。
自由枠
最後の一品はこちらです。
あっ、かわいい!
こちら、恋するウサギちゃんアイスです。
R.N(ラジオネーム)だ!
「R.N“恋するウサギ”ちゃん」:ポルノグラフィティのヒット曲『ミュージック・アワー』に登場する歌詞。
今回の企画を受けて、僕が一番入れたいなと思ったのは雪見だいふくなんです。なぜなら、雪見だいふくというのは冬に一番おいしい食べ物だから。
まあ、冬にこたつで食べる雪見だいふくほどおいしいものはない。
そして雪見だいふくといえばこのもち肌ですよ。美容に縁のある食べ物ということで。
そうなんですか……?
▲東問の熱弁は続く
そしてこのハート型の目。やっぱり恋が一番美容に効きますからね。
あと、耳はかぼちゃの種です。雪うさぎを作るときによく「ナンテン」という植物の実を使いますが、あれは「難を転ずる」という意味を持つ縁起物なんですね。カボチャも別名「南瓜」ですから、こう、「難を禁ずる」ということで。
ありそうなんだよな。
▲「難転」と「難禁(by東問)」
うさぎはイースターのお祭りにも登場したり、何かと世界で縁起がいいとされていますから。こちらグローバルな視点の一品となっております。
素晴らしい。
結果
自由枠に「美容」を入れるのが現代っぽくていいね。
河村さんがずっと春雨食べてる。気に入ったんですか?
お寿司のイカばっかり食べちゃう感覚に近い。
……そんなわけで3品とも甘いものになっちゃいましたけど、まあ僕らしいということで!
特技をいかんなく発揮した東問。味も見た目も大満足のおせちになりました。
次は私ですね。ちょっと不測の事態が起きたんですが……、まあいいでしょう。
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