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こんにちは、直路です。経済学部で勉強しています。

皆さんはこんな経験ありませんか?

▲何かを自作して節約したこと、きっとあるはず

何かを自分で作ると、市販の完成品を買うよりお金を節約できるからお得で気分がいいですよね。

でも、それって本当に「お得」でしょうか? 確かにお金は使わなかったかもしれませんが、作るために自分の時間や体力を削っています。

「自分の手間」はお金に換算すれば相当な価値のはずですが、我々は金銭面だけで判断して「お得」だと思いこむことがしばしばあるのです。

今回はそんな経済学の現象「IKEA効果」をサクッと解説します。

IKEA効果とは?

IKEA効果は「自分が作ったものに対して、その値段以上の価値を感じてしまう」という脳のはたらきです。

名前となっている「IKEA」とは、ずばりスウェーデンの家具メーカー「IKEA」のこと。IKEA効果はこのIKEAが行っている家具の販売方法に由来します。

▲IKEAといえば巨大な店舗が特徴的 via Wikimedia Commons Montgomery County Planning Commission CC BY-SA 2.0

IKEAの販売方法の特徴、それは「家具を部品の状態で安く販売し、購入者が自分で組み立てる」というもの。

人は、完成品を買うよりも総合的なコスト(お金・時間・努力など)がかかってしまったとしても、自分で作ったものに特別な愛着が湧いて「これには手間をかけるだけの価値がある」と思ってしまうのです。

▲「美味しく感じる」のもそのひとつ

ここまで見て、「IKEA効果」に近い言葉を思い浮かべた方もいると思います。そう、IKEA効果を一言で表すなら「自画自賛」です。

もちろん、「作った思い出が大事」とか「好きにアレンジが加えられる」といったメリットはあるので、「自作することは損だ」というわけではありません。「時間をお金で買う」とはよくいいますが、後から「実は損したかも……」と思わないような買い物をするのが大事です。

「お金」にとらわれず、「自分の時間」も財産として考えると買い物のしかたも変わるかも。それでは、次の経済学解説で会いましょう。

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この記事を書いた人

直路

東北大学経済学部4年の直路(なおみち)です。クイズとゲーム、インターネット大好き。明日の朝の話題にしたくなるような記事を届けていきたいです。よろしくお願いします!

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