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こんにちは! ライターの綾香です。

みなさんは「HPVワクチン」をご存じですか? 名前は聞いたことがある、という方も多いかもしれません。

超簡単に言ってしまえば、HPVワクチンは「主に子宮頸がんの予防に使われるワクチン」です。

日本では、このワクチンは小学校6年生~高校1年生相当の女性を対象に定期接種が行われます。また、平成9~19年度生まれの方を対象にしたキャッチアップ接種は、1回目の接種の期限が2025年3月末までに迫っています。

私自身、このキャッチアップ接種によってHPVワクチンを接種したうちのひとりです。接種するかどうかを決めるにあたって、HPVワクチンについて勉強しました。

この記事では、HPVワクチンおよびキャッチアップ接種について紹介します。

目次

HPVワクチンって何?
子宮頸がんってどんな病気?
子宮頸がんを予防できるワクチン
HPVワクチンの副反応は?
キャッチアップ接種とは?
HPVワクチンの接種を決めた理由

HPVワクチンって何?

HPVワクチンは「HPV(ヒトパピローマウイルス)」というウイルスの感染を防ぐワクチンです。

HPVは主に性行為によって感染するウイルスで、「子宮頸がん」などの病気の原因となります。

現在接種が推奨されているHPVワクチンは子宮頸がんの原因となる種類のHPVの感染を防ぐことができ、「子宮頸がんワクチン」と呼ばれることもあります。

子宮頸がんってどんな病気?

「子宮頸がん」とは子宮頸部(子宮の入り口にあたる部分)にできるがんのことです。その最も一般的な原因として挙げられるのが、先ほど紹介したHPVです。

HPVに感染しても、ほとんどの人は免疫によってウイルスが排除されますが、人によっては感染状態が長期間続くことがあります。この感染状態のときに見られるようになる子宮の入り口の前がん病変は、数年をかけて子宮頸がんへと進行します。

子宮頸がんは20代後半から罹患率りかんりつが増えるがんですが、早期発見されると比較的治療がしやすく予後が良いがんです。しかし、初期の子宮頸がんでは自覚症状が少ないため気づかないうちに進行しやすく、その上発見が遅れると治療が難しくなるため、定期的ながん検診が重要なのです。

子宮頸がんを予防できるワクチン

ここまで説明した通り、子宮頸がんはHPVというウイルスの感染によって起こることが多い病気です。そのため、ワクチンを接種してHPVの感染を予防することが、子宮頸がんの発生を防ぐことになるのです。

▲『【医師監修】ワクチンって何?打ったらどうなる?【イラストで解説】』より引用

HPVワクチンを接種すると、上の画像のようにしてHPVの感染を防ぐことができ、がんのリスクを下げる効果があります。

HPVワクチンの副反応は?

ワクチン接種において、副反応が気になるという方も多いと思います。私自身が接種する際も、ここが一番の懸念点でした。

他のワクチン同様、HPVワクチンを接種した際にも副反応が生じうることが報告されています。実際にどのようなことが起こる可能性があるのか、見ていきましょう。

接種した部分の痛み

多くの人に起こる副反応がワクチンを接種した部位の痛みや腫れ、赤みです。こうした症状の多くは数日で治まるとされています。

強いアレルギー反応

蕁麻疹じんましんや呼吸困難を伴う強いアレルギー反応(アナフィラキシー)は何十万回に1度の頻度で報告されています。

▲『【医師監修】ワクチンって何?打ったらどうなる?【イラストで解説】』より引用

また、緊張や痛みなどによる一時的な体調不良に備え、HPVワクチンの接種後は30分前後安静にするべきとされています。私が接種した病院ではその間待合室で様子を見ることとなっていたので安心して接種することができました。

また接種直後、あるいは接種から数日経ってからでも、体調に不安がある場合には接種をした病院で相談することが勧められています。

このように、HPVワクチンは接種後のケアが整っています。

キャッチアップ接種とは?

現在行われているキャッチアップ接種とは、平成9~19年度生まれの女性が、HPVワクチンを無料で接種できる制度です。

そもそもHPVへの感染は主に性行為に起因することもあり、HPVワクチンは低年齢での接種が推奨されています。定期接種の対象者も小学校6年生~高校1年生相当の女性で、計2回か3回接種します。

しかし、定期接種が始まった2013年時点では接種後の副反応について十分な説明ができなかったことを理由に、2013年から2021年の間、厚生労働省により「副反応に関する情報が適切に提供できるようになるまでは定期接種は推奨するべきでない」とされてきました。今回のキャッチアップ接種は、その期間に定期接種の対象者だった、HPVワクチンの接種を逃した人に向けたものです。

今回のキャッチアップ接種は2025年3月末で終了する予定でしたが、この度、「2025年3月31日までに初めて接種した人の無料接種期間の延長」が決定しました。したがって、3月末までに1回でも接種をすれば残り2回も無料で接種することが可能です。

HPVワクチンの接種を決めた理由

私はHPVワクチンについて勉強するなかで、先ほど説明した

  • 子宮頸がんは若い女性もなりやすいが、ワクチンでその多くを防げること
  • 副反応は、ほとんどの場合が軽いものであること

を知り、メリットの方が大きいと感じたため接種を決断しました。

ただ、今回のキャッチアップ接種はあくまで任意のものなので、最終的にはかかりつけ医などに相談しながら接種するかどうかを検討・判断してほしいと思います。

改めて、初回のキャッチアップ接種を受けられるのは今年3月末までです! 対象となる平成9~19年度生まれの方は、お住まいの自治体からのお知らせか、ホームページをご確認ください。

おわりに

ここまで、HPVワクチンについて紹介してきました。最後に復習クイズを出題します!

この記事がHPVワクチンの接種について考えるきっかけになれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

綾香

北海道で医学を学んでいる綾香です。日向坂46、その他日本の女性アイドル、名探偵コナン、お笑いが好きです。読んでいて楽しくなれる記事をお届けできれば嬉しいです。

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