こんにちは。コジマです。
『ジョジョの奇妙な冒険』には、特殊能力「スタンド」を操るキャラクターが登場する。
第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する中学生「重ちー(しげちー)」もそのひとり。500体以上の虫を生み出す「ハーヴェスト」を駆使し、自販機の下などに落ちた小銭を集めて稼いでいた。
実はそれどころではない強力な能力なのだが、それは皆さん自身で読んでもらうことにする。気になるのは小銭集めの部分。自販機の小銭だけでそんなに儲かるか?
自販機自体けっこうある
ジョジョ4部の舞台は人口5万人前後の杜王町(もりおうちょう)。決して大きくはない街である。ただし観光客が多いらしく、自販機がたくさんあっても不思議ではない。
人口5万人で、観光客は多い。こういう街に自販機は、そしてその下に落ちている小銭はいくつくらい存在するのか?
まず自販機の数だが、日本全国に存在する自販機は298万台(日本自動販売システム機械工業会 調べ, 2017年12月末)。
一方で、地域や人口に対して、自販機の設置傾向がどのように変化しているのかを調査した結果は見当たらなかった。つまり、ある街にある自販機の数を推定するヒントがない。仕方ないので、自販機の数が人口に比例すると仮定しよう。
観光客が多いとは書いたが、どう見ても毎日1000人レベルが押し寄せる観光地には見えないので無視することにする。5万人は日本の人口1億2700万人の0.039%で、自販機の数は推定1170台。
リアルな青春の額面
次に、自販機の下に落ちている小銭について。2018年1月13日放送のフジテレビ『さまぁ~ずの神ギ問』によると、都内の自販機2000台の下を調べた結果、2990円が集まったという。すなわち1台あたり1.495円。
従って、杜王町の自販機の下を漁って得られる小銭は、1.495×1170=1749円!中学生の重ちーにとってはすごくリアルな額だ……。
星の白銅(100円玉)
ここで考えて置かなければならないのは、この1749円がどれくらいの期間で集まるのか、ということ。当然だが、自販機の下の小銭は落とす人がいなければ増えないのである。
また、自販機の下を漁る人は他にもいるので、放っておけば際限なく増える訳でもない。それを考えれば、上で取り上げた調査結果(都内では1台あたり1.495円)は「増加と減少がちょうど釣り合ったときの額」とみるのが妥当である。
この調査が都内という割と頻繁に自販機下が漁られていそう(偏見)な場所で行われており、杜王町のような人が少ない地域ならもっと多くの小銭が残っているはずであることを踏まえると、実は重ちーは結構儲けられるのでは?という気がしてくる。他人に漁られる前に頻繁に探っておけば実際はもっとたくさんの小銭が集まるはずだ。
まとめ
ハーヴェストはかなり何でもできる能力なのだが、重ちーは小銭集めばかりしていた。欲がないなあ……と思いきや、意外に馬鹿にできない額が集まっていたのかもしれない。
なお、500体の人海戦術が使える重ちーだから楽に儲かるのであって、スタンド使いでも何でもない我々がやっても旨みは少ないゾ。