騙してすみません
ここまでの解説は、すべて「架空の話」です。
鼻行類という生物種がいたことも、ハイアイアイ群島という島があったことも、核実験で島や調査団が海の底に沈んだことも、すべて嘘です。なんなら、『鼻行類』著者のハラルト・シュテュンプケという人物も実在しません。
本当のことは『鼻行類』という本があることのみ。実はこの本は生物学者のゲロルフ・シュタイナーが、わざわざハラルト・シュテュンプケという偽名を用いて、架空の生物について大真面目に書いたものです。
いうなれば、生物学者が自らの知見を全て用いて執筆したジョーク本ということです。
『鼻行類』という本の真の面白さは「学術論文という体を取って、架空の生物について大真面目に書いている点」だと思います。巻末にはご丁寧に動物名や人名の索引までつけられ、ちょっとした図鑑のような趣きもあります。
生物学における「奇書」を読んで、嘘に包まれた「鼻行類」の世界を感じてみてはいかがでしょうか。
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