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こんにちは。QuizKnock編集部です。

旬のワードをその日のうちに、さらっと解説します。

今日は「G20」や、関連して「G7」「G8」について簡単に解説していきます。

まずは「G7」に関するクイズを1問どうぞ。

「G7」って、どんなもの?

「G7」や「G8」とは、参加国の首脳(大統領や首相)が集まる国際会議です。 年に1回の頻度で行われます。 Gとは、べたべたですがGroupの略です。

「G7」の参加国は、日本・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・カナダの7か国です。また英仏独伊とは別枠で、欧州連合(EU)の代表者も参加します。

元々は、オイルショック(1973年)から始まった世界的不況への対策として、日本・アメリカ・イギリス・フランス・西ドイツの5か国で集まったのが始まりです。そこにイタリアが参加して「G6」となりましたが、比率的に欧州の国が多くなるのでアメリカがカナダを参加させたことで「G7」となりました。

経済問題を始め環境問題やテロ対策、平和維持、原子力関連など世界的に取り組むべき課題について話し合われます。 閉会時には「決議」や「宣言」が発表されますが、あくまでも参加国内での取決めに過ぎません。 しかし参加国の世界的な影響力が大きいため、結果的に不参加国への強制力を持ってしまう側面がありました。

今は行われていない「G8」

「G8」は、冷戦が終わり「G7」にロシアを加えた(1998年)ものです。会議のあり方は「G7」と変わりありません。 当時は「G8」参加国だけで、世界のGDPの7割を占めていたほどの影響力でした。

現在はロシアの参加資格が停止されているため(2014年クリミア危機の影響)、「G7」としての活動に戻っています。

現在の中心は「G20」

「G20」は、「G7」に新興国を加えたものです。 主に、金融・経済問題を取り扱う会議です。 外務省サイトでは「G20」を「金融世界経済に関する首脳会合」と表現しています。

アジア通貨危機(タイや韓国などで通貨が下落した)を機に必要とされ1999年より財務相・中央銀行総裁会議が始まり、リーマンショックのあった2008年からは首脳会合も行われています。 首脳会合は年に1~2回、財務相・中央銀行総裁会議は必要に応じて年に3~4回程度行われます。 今回のニュースは、財務相・中央銀行総裁会議に関するものです。

G20-country

参加国は「G7」の他に、ロシア、オーストラリア・中国・韓国・インド・インドネシア・サウジアラビア・トルコ・南アフリカ・ブラジル・アルゼンチン・メキシコと、欧州連合(EU)です。議題によっては、これ以外の国もゲスト国として参加することがあります。

また、英仏独伊を除くヨーロッパの国は、国単体では「G7」に参加していません。 面白いのは、「G7」では欧州連合が7にカウントされてないのに、「G20」では20にカウントされている部分です。

「G20」は世界のGDPの9割近くを占めており、国際的な影響力がとても強い会議です。 「G7」が務めてきた金融・経済分野での役割は、実質「G20」に引き継がれています。

反面、「G7」が国の基本的な価値観(民主主義や法の支配など)を同じくしているのに対し、「G20」では価値観の一致がありません。 そのため各国の思惑がぶつかり、物事が決まりにくい側面があります。

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