突然ですがクイズです!
そう、日本の自治体の中で最も面積が小さいのが、富山県
東京23区で最も狭い台東区の、更に1/3ほどしかありません。
富山県全体と比べると、あまりに小さいことがわかりますね。
あまり馴染みがないかもしれませんが、実はクイズ好きのあいだでは日本最小の市・埼玉県
しかし、富山県に祖父母が住んでおり、舟橋村にも縁がある僕・楠には、どうしても気になることがありました。
舟橋村、「日本一小さい」以外の情報が知られていなさすぎる!
クイズでも村の名所・見どころや、「そもそもどうして小さいのか」を問う問題は、なかなか聞いたことがありません。そこで!

舟橋村、実際に歩いてきました! 「小さい」だけではない面白いもの、「すごい!」と思うものを見つけて、新たなクイズも作ってみようじゃありませんか!
村を真上から見てみよう
というわけで舟橋村に向かいます。村の全体像がこちら。
田んぼや住宅地が広がっているのが分かります。平野部の中に鎮座する舟橋村は、散歩でも気軽に歩き回れる立地。あっという間に一巡りできてしまいそうです。

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舟橋村には国道は通っていませんが、県道をはじめとする通りが村内を繋いでいます。今回は村を東西に横断する緑色のルートと、南北に縦断する水色のルートを歩いてみました。
いよいよ入村

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まずは緑のルート。東端からスタートです。

歩き始めると、足元にちょっと変わったマンホールが。舟橋村だけでなく、隣接する

3つの町と村は同じ
そこから程なくして、交差点が見えてきました。

舟橋村ならではのアピールポイントを活かした標語が目を引きますね。またよく見ると、豪雪地帯の富山県らしく信号機が縦型です。

そして、交差点の向こうに目をやると……

たい焼き屋さんです!
「出来たて」のお店でたい焼きをいただく

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お邪魔したのは日本一たい焼・富山舟橋店。昨年(2024年)の11月にオープンしたお店とのことで、開店祝いの花輪が飾ってありました。
元々は福岡県発祥のお店で、富山県内では2店舗目の出店です。「街中ではなく郊外に出店する」という経営スタイルにマッチする立地だったことで、舟橋村にお店がオープンしたんだそう。
休憩にはちょっと早いですが、看板商品の「小豆あん」を注文。出来たてをお店のテーブルでいただきます。

村の風景を眺める
たい焼きで体が温まったところで、さらに先を目指します。

取材時は冬だったので田んぼは閑散としていますが、夏には稲が茂って青々とした光景になります。画面奥には、村の外を通る北陸新幹線の高架も見えます。

住宅地もいくつか通り抜けましたが、比較的最近建てられた家が多いように感じます。これ、実はこの後お話しする舟橋村の秘密に関係しているので、ぜひ覚えておいてください……!
雪国ならではの……
しばらく歩くと、村の真ん中を過ぎたあたりまで来ました。

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道の脇から水が噴き出していました。雪国名物の消雪パイプです。

年間を通して水温がほぼ一定な地下水を道に撒き、路面の積雪や凍結を防ぐための設備で、この時期はしばしば作動する様子が見られます。発祥は新潟県ですが、隣接する富山県内でもあちこちの道路で整備されています。
さて、ついに舟橋村の西の村境に到着しました。この先は富山市です。

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ここまでの道のりは、距離にして約2.5km。徒歩30分ほどで村の東西を横断しました。小さいようで、歩くと意外と長いですね。
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