QuizKnock

アプリで記事をもっと見やすく

インストールする

カテゴリ

ログイン
PR
株式会社JERA

突然ですがクイズです!

そう、日本の自治体の中で最も面積が小さいのが、富山県舟橋ふなはしです。その広さはたった3.47㎢

東京23区で最も狭い台東区の、更に1/3ほどしかありません。

▲中央部の、赤白の縞模様で囲まれた自治体が舟橋村。小さい

富山県全体と比べると、あまりに小さいことがわかりますね。

あまり馴染みがないかもしれませんが、実はクイズ好きのあいだでは日本最小の市・埼玉県わらび市や、日本最大の村である奈良県十津川とつかわ村とともによく知られた自治体だったりします。

しかし、富山県に祖父母が住んでおり、舟橋村にも縁がある僕・には、どうしても気になることがありました。

舟橋村、「日本一小さい」以外の情報が知られていなさすぎる!

クイズでも村の名所・見どころや、「そもそもどうして小さいのか」を問う問題は、なかなか聞いたことがありません。そこで!

舟橋村、実際に歩いてきました! 「小さい」だけではない面白いもの、「すごい!」と思うものを見つけて、新たなクイズも作ってみようじゃありませんか!

村を真上から見てみよう

というわけで舟橋村に向かいます。村の全体像がこちら。

田んぼや住宅地が広がっているのが分かります。平野部の中に鎮座する舟橋村は、散歩でも気軽に歩き回れる立地。あっという間に一巡りできてしまいそうです。

GoogleMapの画像を加工

舟橋村には国道は通っていませんが、県道をはじめとする通りが村内を繋いでいます。今回は村を東西に横断する緑色のルートと、南北に縦断する水色のルートを歩いてみました。

いよいよ入村

GoogleMapの画像を加工

まずは緑のルート。東端からスタートです。

▲隣町との境界からスタート

歩き始めると、足元にちょっと変わったマンホールが。舟橋村だけでなく、隣接する立山たてやま町、上市かみいち町の名前もあります。

▲各自治体のシンボルであるサツキ(舟橋村)・キク(立山町)・リンドウ(上市町)がデザインされている

3つの町と村は同じ中新川なかにいかわに属しており、下水道事業を共同で運営しています。つまり、このマンホールは立山町や上市町でも使われているということなんですね。

そこから程なくして、交差点が見えてきました。

▲「日本一ちっちゃな村です あわてずに」

舟橋村ならではのアピールポイントを活かした標語が目を引きますね。またよく見ると、豪雪地帯の富山県らしく信号機縦型です。

そして、交差点の向こうに目をやると……

たい焼き屋さんです!

「出来たて」のお店でたい焼きをいただく

GoogleMapの画像を加工

お邪魔したのは日本一たい焼・富山舟橋店。昨年(2024年)の11月にオープンしたお店とのことで、開店祝いの花輪が飾ってありました。

元々は福岡県発祥のお店で、富山県内では2店舗目の出店です。「街中ではなく郊外に出店する」という経営スタイルにマッチする立地だったことで、舟橋村にお店がオープンしたんだそう。

休憩にはちょっと早いですが、看板商品の「小豆あん」を注文。出来たてをお店のテーブルでいただきます。

▲使われているあんこは粒あん! さすが専門店のお味です

村の風景を眺める

たい焼きで体が温まったところで、さらに先を目指します。

取材時は冬だったので田んぼは閑散としていますが、夏には稲が茂って青々とした光景になります。画面奥には、村の外を通る北陸新幹線の高架も見えます。

住宅地もいくつか通り抜けましたが、比較的最近建てられた家が多いように感じます。これ、実はこの後お話しする舟橋村の秘密に関係しているので、ぜひ覚えておいてください……!

雪国ならではの……

しばらく歩くと、村の真ん中を過ぎたあたりまで来ました。

GoogleMapの画像を加工

道の脇から水が噴き出していました。雪国名物の消雪パイプです。

▲このあたりではお馴染みの風景

年間を通して水温がほぼ一定な地下水を道に撒き、路面の積雪や凍結を防ぐための設備で、この時期はしばしば作動する様子が見られます。発祥は新潟県ですが、隣接する富山県内でもあちこちの道路で整備されています。

さて、ついに舟橋村の西の村境に到着しました。この先は富山市です。

GoogleMapの画像を加工

▲カントリーサイン(自治体の境界を示す看板)を境に、住宅街と空き地が切り替わっている。

ここまでの道のりは、距離にして約2.5km徒歩30分ほどで村の東西を横断しました。小さいようで、歩くと意外と長いですね。

次ページ:次は南北縦断! 村の中心部に向かいます

1
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

関連記事

この記事を書いた人

東北大学大学院文学研究科・修士2年の楠です。 サークルでクイズをやったり、小説を書いたりしています。専門は考古学(主に平安時代の土師器)で、長期休み中は発掘調査であちこちに行っています。 「日常がクイズになり、クイズが日常になる」記事を書けるよう精進します。ご期待下さい!

楠の記事一覧へ