問題の解説
第1問
正解は「テスラ」でした。
アメリカの電気自動車大手、テスラ社のイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)兼会長が、会長職を辞任することになりました。なお、CEO職には留まります。
マスク氏は今年8月、ツイッターでテスラ社の株式非公開化について言及し、同社の株価を大きく変動させました。このため米証券取引委員会(SEC)はマスク氏に対し訴訟を起こしましたが、訴訟の和解の条件がマスク氏の会長職辞任と、およそ22億円の罰金支払いでした。
社名である「テスラ」は、磁束密度の単位の1つ「テスラ」と同じ名前です。スペルも同じteslaです。
そんな単位の「テスラ」ですが、先日は東京大学の研究チームが、世界最高となる1200テスラの磁場を発生させたとして話題にもなりました。
東大、世界最高1200テスラの超強磁場を発生 計測に成功https://t.co/K1juUBF0Lt
— 日刊工業新聞電子版 BizLine (@Nikkan_BizLine) 2018年9月24日
すごい記録をすごくないように書くと、ピップエレキバンの最強のものが200ミリテスラなので、1200テスラはピップエレキバン6000個くらいとなります。
第2問
正解は「利根川進」でした。
今年のノーベル賞受賞者の発表が、10月1日から始まります。今年は、1日に医学・生理学賞、2日に物理学賞、3日に化学賞、5日に平和賞、8日の経済学賞の順で発表されます。
なお文学賞については、選考を行うスウェーデン・アカデミーのセクハラ問題や情報漏えい疑惑を受けて、今年は発表が行われません。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した初の日本人は、1987年に受賞した利根川進氏です。同賞の日本人受賞者は他に、山中伸弥氏、大村智氏、大隅良典氏がいます。
なお、誤答選択肢の「福井謙一」氏が受賞しているのは、ノーベル化学賞です。
ちなみにノーベル賞の賞金は、日本円にして1億2000万円ほどです。この賞金、日本の税制では基本的に非課税なのですが、賞の中で唯一、課税対象となる賞があるのはご存知ですか?
それは、ノーベル経済学賞です。今のところ日本人受賞者がいない賞ですが、もし日本人が受賞すると、現状の所得税法では賞金が課税対象になります。
これは賞金の拠出元であるノーベル財団が、経済学賞をノーベル賞とは認めていない点に起因します。
認めていないために経済学賞だけはノーベル財団の基金からではなく、スウェーデン国立銀行から賞金が出ているのです。
この違いが重要で、所得税法の該当項目には非課税の対象を「ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品」と定めています。そのため経済学賞の賞金は課税対象になる、というわけです。
第3問
正解は「ボールを投げ返して打ったバッターに当てた」でした。
アメリカ、メジャーリーグのヤンキース対レッドソックス戦で、ヤンキースのスタントン選手がホームランを打ちました。
そのホームランボールを捕った、レッドソックスのファンと思われる観客は、すぐさま客席からグラウンドへボールを投げ返しました。
すると、投げたボールがダイヤモンドを一周していたスタントン選手に命中し、アメリカでは大きな話題となっています。
なお、かなりの遠距離であるためボールの勢いはなく、選手に怪我などはありませんでした。
Giancarlo Stanton took one out over the monster to extend the Yankees lead, but then a fan threw the ball back and hit Stanton rounding 2nd. pic.twitter.com/8I9MuYaa7R
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) 2018年9月29日