問題の解説
第1問
正解は「パラダイス文書」でした。
本来、税金は経済活動を行った国に納めるものですが、一部の多国籍企業や富裕層では、税率が極めて低い国・地域(タックスヘイブン)に実体のない会社を作るなどしてそこで経済活動の一部を行ったことにして、納税額を低く抑えています。
例えば、日本の法人税の基本税率は23.4%(平成29年)ですが、タックスヘイブンとして知られるケイマン諸島では0%です。
このようなタックスヘイブンを利用した税逃れは特に先進諸国では大きな問題で、租税による富の再分配が適正に機能しないため、貧富の格差が拡大し続ける一因になっています。
これら税逃れの実態を記したものが、去年話題となった「パナマ文書」であり、今回流出した「パラダイス文書」です。企業や富豪だけでなく、本来なら税逃れを止めるべき立場の政治家の名前まで挙がっており、今後の追及が待たれます。
「パラダイス文書」からは、元内閣総理大臣の鳩山由紀夫や、『ドラゴンボール』などで知られる人気漫画家の鳥山明などの名前が挙がっています。
ちなみに、タックスヘイブンのスペルは「tax haven」です。heaven(天国・楽園)ではなく、haven(避難所・停泊所)です。
一方フランスでは、タックスヘイブンを「税の楽園」を意味する「paradis fiscal」と呼んでおり(仏:paradis = 英:paradise = 日:パラダイス)、今回の「パラダイス文書」という命名は、ここから来ています。
第2問
正解は「薄毛の宿泊客が割引になる”ハゲ割”」でした。
北海道を中心に全国で20のホテルを展開する「ホテルテトラグループ」が、髪の薄い客の宿泊料を割り引くサービスを実施して話題となっています。
「部屋の掃除で、排水溝の髪の毛の処理が一番の手間」という従業員の一言から、清掃に手間のかからない薄毛の人を割引することにしました。
ホテルの公式サイトでも”ハゲ割”には触れられておらず大々的な宣伝はなされていないようですが、目新しさから口コミで拡散されています。
第3問
正解は「平」でした。
メラニア夫人が昭恵夫人と都内の小学校を訪問 #nhk_news https://t.co/92txPdIO2i
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年11月6日
トランプ大統領とともに日本滞在中のメラニア夫人が、安倍首相夫人の昭恵氏とともに東京都内の小学校を視察し、児童から習字を教わりました。
それぞれ、「平」「和」の文字を書きあげ、両国の良好な関係をアピールしています。
ちなみに、国家首脳の夫人は「ファーストレディ」と呼びますが、国家首脳が女性の場合は、その配偶者を「ファーストジェントルマン」と呼びます。
ここで気になるのは、国家首脳が男性、かつ、同性愛者だった場合は?
答えは、やっぱり「ファーストジェントルマン」です。
ルクセンブルクのベッテル首相(男性)は、国家首脳としては世界で初めて同性婚をした人物です。
今年5月に行われた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議では、NATO各国のファーストレディたちとともにファーストジェントルマンとして、ベッテル首相のパートナーが記念撮影に加わっています。