問題の解説
第1問
正解は「国民の祝日」でした。
来年5月1日の新天皇即位に伴い、5月1日を「1年限りの祝日」とする法案が、国会に提出されました。
法案は成立する見込みで、成立すると来年は4月28日から5月11日にかけて10連休になります。
しかし設問のカレンダー通りだと、5月1日が祝日になったところで4月30日と5月2日は平日ですので、10連休にはなりそうにもありませんね。
これは「国民の祝日に関する法律」(祝日法)で、【その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。】と定められているためです。
簡単にいってしまえば、「国民の祝日」に挟まれている「平日」は「休日」になる、というルールです。このようにしてできた休日は、「国民の休日」と呼びます。
このため、4月30日は「昭和の日」と「1年限りの祝日」に挟まれているので「国民の休日」、5月2日は「1年限りの祝日」と「憲法記念日」に挟まれているのでやはり「国民の休日」、となります。
「国民の休日」は他にも、秋分の日が水曜日で、かつ9月21日か22日か23日の年に発生します。月曜日が敬老の日、水曜日が秋分の日、火曜日が「国民の休日」になる、という訳です。
第2問
正解は「イチロー」でした。
「二刀流」でおなじみの大谷翔平選手が、メジャーリーグのア・リーグ最優秀新人選手賞を受賞しました。最優秀新人選手賞は各リーグから1名ずつが、全米野球記者協会員の投票で選ばれます。
事前の予想では、27本塁打を放っているアンドゥハー選手(ヤンキース)との接戦も予想されていましたが、ふたを開けてみると大谷選手が137ポイント、アンドゥハー選手が89ポイントと、大差での受賞です。
打撃成績ではヤンキースのアンドゥハーが上回っていますが、今でも神様のように崇拝される「ベーブ・ルース以来」という形容詞は米国では絶大な威力を発揮します。それほどに大谷翔平選手の「二刀流」が大リーグに与えたインパクトは大きいものでした。https://t.co/Kv01chhBah#新人王#ShoTime
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2018年11月13日
日本人選手の同賞受賞は、野茂英雄(1995年)、佐々木主浩(2000年)、イチロー(2001年)の各選手に続き、史上4人目です。イチロー選手以降、松井秀喜、ダルビッシュ有、田中将大といった選手がメジャーリーグに行きましたが、最優秀新人選手賞の受賞には至っていません。
なお、大谷選手は打撃成績だけで見ると、打率、本塁打数、打点、安打数など多くの部門でアンドゥハー選手を下回っているため、受賞の決め手となったのはやはり「二刀流」のインパクトにあったものと見られます。
第3問
正解は「狂犬病」でした。
英国公衆衛生庁は12日、モロッコで猫にかまれた男性が、帰国後に狂犬病を発症し死亡したと発表しました。同庁によると、英国内でコウモリ以外の動物から人間が感染したのは、初めての例だとしています。
狂犬病は、主に犬などの動物にかまれることでウイルスが侵入する感染症です。水を飲もうとすると、全身がけいれんするなどの「恐水症状」が現れるのが特徴的です。発症すると有効な治療法はないため、ほぼ100%が死に至る危険な病です。
このため日本では、狂犬病予防法により、すべての犬に対して狂犬病ワクチンの接種が義務づけられています。
病名から見ると犬からしか感染しないようにも思えますが、実はそうではなく、狐やコウモリ、猫、ハムスターなど多くの動物から感染する可能性があります。なお、人間から人間への感染はありません。
日本国内では、1956年を最後に今日まで、犬が発症したケースはないようです。しかし海外で犬にかまれた人が帰国後に発病し、亡くなったケースは3例あります。(参考:厚生労働省)
このように、海外ではまだまだ撲滅されていない病であるため、海外旅行時や、海外から犬を輸入した場合には注意が必要です。加えて近年は、狂犬病ワクチンの接種率が大きく低下しており、再び日本国内へ狂犬病が持ち込まれる危険性は高まっています。