問題の解説
第1問
正解は「ロシア」でした。
村岡桃佳(むらおか・ももか)選手の金銀銅メダル獲得で大きな話題となっている、平昌パラリンピック。そのメダル獲得数国別ランキングを見ると、見慣れない「NPA」なるチームが上位につけています。
これは、Neutral Paralympic Athletes(中立パラリンピック選手団)の略称です。
平昌オリンピックでは、ドーピング問題の影響でロシアの選手が「OAR」(Olympic Athletes from Russia ロシアからのオリンピック選手団)として出場したのは記憶に新しいと思いますが、「NAR」はそれのパラリンピック版となります。
名称が異なるのは、オリンピックではIOC(国際オリンピック委員会)、パラリンピックではIPC(国際パラリンピック委員会)と、別の機関が処分を下したためです。
「OAR」に対して「NPA」では「ロシア」の文言が含まれないため、IPCはより重い処分を下したものといえます。
第2問
正解は「始祖鳥」でした。
始祖鳥は、ジュラ紀(約1億5千万年前)いた鳥の祖先で、恐竜から鳥類への進化の過程にいるものとされています。
始祖鳥が鳥のような翼を持っていたことは知られていましたが従来は、羽ばたいて自力で飛ぶのではなく、羽を広げて滑空していたとする説が有力でした。
しかし研究チームが最新技術で腕の骨を調べたところ、現在のキジやクジャクなど、地上に棲む鳥に近い構造であることが判明しました。そのため、これらの鳥と同様に、短い距離であれば羽ばたいて飛行していた可能性が高いと報告されています。
ちなみに誤答選択肢の「啄木鳥」は、キツツキの漢字表記ですね。
また「極楽鳥」は、フウチョウ科の鳥の別名です。カードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』に登場する、有名なカードでもあります。
第3問
正解は「スティーヴン・ホーキング」でした。
ホーキング博士が死去 宇宙論、車いすの天才科学者 https://t.co/6qMk9dH8sY
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年3月14日
イギリスの宇宙物理学者で、日本でもベストセラーとなった『ホーキング、宇宙を語る』などの著書でも知られるスティーヴン・ホーキング博士が4日、亡くなりました。76歳でした。
ホーキング博士は21歳の時に、徐々に筋肉が動かなくなっていく難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症したため、「車椅子の天才物理学者」としても名が通っています。
ALSは有効な治療法が今なお確立していない難病で、発症した際の平均生存期間は2~3年と言われています。55歳以下の患者で、生存期間は4~5年というデータもあります。
しかしホーキング博士のケースでは、病の進行が途中から弱まったため、発症から50年以上も生存されました。
ちなみに、2014年に「アイス・バケツ・チャレンジ」というのが流行したのを覚えておられるでしょうか。
バケツいっぱいの氷水を頭からかぶるか、寄付するか、というものでしたが、これはALSの研究支援のためのチャリティ運動が起源です。