問題の解説
第1問
正解は「ファンのジャンプで周囲に地震が起きた」でした。
熱戦が続くサッカーW杯ロシア大会ですが、17日に行われたドイツ対メキシコでは、メキシコが前回大会優勝国のドイツを1-0で破る大金星を挙げました。
メキシコは、豊富な運動量と鋭いカウンター攻撃で王者を翻ろう。35分にキレのあるカウンターからロサノ選手がゴール左隅へシュートを決め、これが決勝点となりました。
このゴールの瞬間、メキシコ市の中心部では、ファンが雄たけびを上げながらジャンプを繰り返し、歓喜の感情を爆発させました。
それと同時に、メキシコ市内の2か所で地震計が揺れを観測。メキシコの研究所ではこれを、人為的な地震が発生したとして発表しています。
W杯でドイツから金星のメキシコ、歓喜の地元で「人為的」地震発生 https://t.co/VuMs8VUJAw pic.twitter.com/msOxIo5W86
— ロイター エンタメ (@ReutersJpEnt) 2018年6月18日
第2問
正解は「デマゴギー」でした。
18日午前7時58分、大阪北部を震源とするマグニチュード6.1(暫定値)の地震が発生しました。大阪市や枚方市、高槻市、茨木市、箕面市では震度6弱を観測し、大阪府内では4人が死亡、負傷者は2府4県で300人を超える被害が出ています。(6月19日0時現在)
また、ツイッター上では「シマウマが脱走した」「阪急電車が脱線した」などの虚偽の情報や、地震に乗じた差別的な発言が投稿され、問題にもなりました。
このようなデマの拡散は2016年に起きた熊本地震でも見られましたが、その際にはデマの発信者が偽計業務妨害の疑いで逮捕されています。
「デマ」とは「政治的な目的で意図的に流す嘘」のことで、そこから転じて「事実に反するうわさ」のように用いられます。
語源は、民衆扇動という意味を持つドイツ語のDemagogie(デマゴギー)です。古代ギリシャにおける扇動的な指導者を指す「デマゴーグ」も、デマゴギーに由来する言葉です。
誤答選択肢についてですが、「デマサルデーゲン」は、ゲーム『ファイナルファンタジーXI』に登場する武器の名前。「デマオン」は、アニメ映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』に登場する大魔王の名前です。
第3問
正解は「燃え尽き症候群」でした。
燃え尽き症候群とは、仕事や勉強、スポーツなどで強く努力してきた人が、期待していた結果を得られなかった際に、無気力状態に陥る症状です。バーンアウト症候群などとも呼ばれます。
オーストリアの研究機関は、健康な労働者と燃え尽き症候群と診断された患者のグループを比較し、ストレスの多い人はコルチゾールと呼ばれるホルモンの値が著しく高かったことを確認しました。
そこで、だ液に含まれるコルチゾールの分泌量を1日に何度か測定することで、燃え尽き症候群のリスクを判定できるとしています。
誤答選択肢の「サザエさん症候群」は、学生や社会人が、日曜日の夜や月曜日の朝、学校や会社を思って憂うつな気分となる症状の、俗語的表現です。
アニメ『サザエさん』が、日曜日の夜に放送されることに起因します。世界的には、ブルーマンデー症候群と呼ばれます。