問題の解説
第1問
正解は「トキソプラズマ」でした。
トキソプラズマという寄生虫は、主に猫の糞便から感染します。ほぼ全てのほ乳類・鳥類に感染するため、加熱の足りない食肉からも感染します。
全人類の3分の1以上が感染しているとされていますが、感染しても健康であれば特に症状が出ないか、風邪に似た症状で済むケースが多く、感染に気づかない人も多くいます。
ただし感染してしまうと、生涯にわたり保虫者となります。またトキソプラズマは、脳に到達することも多いようです。
例えばトキソプラズマがネズミに感染すると、猫に対する恐怖心が弱まるなど、感染が宿主の行動に影響を与える研究報告も多く、人間についても感染の影響が研究されています。
アメリカの大学が行った今回の研究では、ビジネス専攻の学生は、それ以外の学生に比べ感染率が1.4倍高く、また感染者は、それ以外に比べて起業志向が1.7倍高いなどの結果が出ました。
自分で行っているはずの意思決定が、実は寄生虫の影響かも知れないかと思うと、少し怖い話ですね。
誤答選択肢の「芽殖孤虫」(がしょくこちゅう)も、人間に寄生する寄生虫です。世界で14例が報告されており、うち6例は日本での報告です。
こちらはトキソプラズマとは違い、14例のすべてが死亡例です。つまり致命率は100%で、感染経路も不明、治療法も未確立と非常に危険な寄生虫です。
第2問
正解は「小野寺五典」(おのでら・いつのり)でした。
小野寺防衛大臣は30日、政府が2023年度の運用開始を目指している陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージスアショア」について、アメリカ製の最新鋭レーダー「LMSSR」を採用すると発表しました。
このレーダーは、現在運用されているイージス艦のレーダーの2倍以上の探知距離を持っており、秋田県や山口県といった陸上の配備予定地からでも、朝鮮半島全域を監視できることになります。
この決定により、「イージスアショア」1基の本体価格は1340億円になりました。
また2基が配備される予定であるため、土地の造成費や維持費などを含めると、総額4000億円から5000億円かかるものと見られます。
誤答選択肢ですが、「河野太郎」は外務大臣、「菅義偉」は内閣官房長官です。近年は特命担当大臣が多いので覚え辛いですが、主要どころは覚えておきたいですね!
第3問
正解は「野村萬斎」(のむら・まんさい)でした。
【2020】野村萬斎氏、東京五輪・パラ開閉会式の演出トップにhttps://t.co/y0INAuBCd7
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年7月30日
開閉会式の演出、企画を手掛けるチームを統括。五輪は映画監督の山崎貴氏、パラはCMディレクターの佐々木宏氏が責任者に就任した。 pic.twitter.com/IKFUVWxx5S
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式の演出について、狂言師の野村萬斎が総合統括に就任することが決まりました。
野村萬斎は、和泉流の狂言師として活躍するかたわら、映画『陰陽師』で安倍晴明役を演じるなど、俳優としての活動も多い人物です。
最近では、『シン・ゴジラ』でのゴジラ役(モーションキャプチャ)でも話題となりました。
合わせて、オリンピック統括には『永遠の0』や『ALWAYS 三丁目の夕日』などで知られる映画監督、山崎貴が就任しました。
またパラリンピック統括には、広告クリエーティブディレクターの佐々木宏が就任しています。こちらは、ソフトバンクの白戸家シリーズや、缶コーヒーBOSSのCMなどを手がけた人物です。
ちなみに誤答選択肢ですが、「片岡愛之助」「松本白鸚」(まつもと・はくおう)は、いずれも歌舞伎役者です。