問題の解説
第1問
【次のうち、今月17日に打ち上げ予定のイプシロンロケット4号機に搭載される、人工衛星はどれでしょう。】
正解は「流れ星を作る人工衛星」でした。
今月17日に打ち上げが予定されているイプシロンロケット4号機には、大学やベンチャー企業などが開発した実証実験の装置が、数多く搭載されています。
その中の1つに、株式会社ALEという宇宙ベンチャーが開発した、流れ星を作る人工衛星があります。
流れ星とはそもそも、数mmから数cmの小さな塵が、地球の大気とぶつかって燃えることで発生します。(流れ星については、こんな記事もどうぞ)
人工流れ星も原理は同様で、特殊な加工がされた直径1cmほどの金属の粒を、人工衛星から射出します。
自然の流れ星では、見える場所も見える数も運任せで、また見えている時間も一瞬です。しかし人工流れ星では、意図したタイミングで、直径200kmという広いエリア内で見ることができ、最大で10秒近く輝くそうです。
第2問
【世界選手権で鈴木未来選手がアジア人初の優勝を果たした、「ハーフイット」「カウント・アップ」など多くのルールがある競技は何でしょう。】
正解は「ダーツ」でした。
競技ダーツの世界選手権の1つ、通称「レイクサイド」のウィメンズ(女子部門)で、日本の鈴木未来(すずき・みくる)選手が初出場で初優勝を果たしました。
鈴木選手は、1回戦で世界ランキング1位の選手と当たるもこれを撃破。その勢いで決勝まで駒を進め、最後はセットカウント3-0のストレート勝ちで優勝を決めています。
レイクサイドは、ダーツの世界選手権としては最古の大会で、賞金額も高額な部類に入ります。鈴木選手のレイクサイド優勝は、非ヨーロッパ人の選手としては初の快挙です。
ダーツの公式大会では、多くが「501ゲーム」を採用しており、今回のレイクサイドも501ゲームで行われました。これは501点の持ち点から、ダーツを投げた得点分だけ持ち点を減らし、先にちょうど0点になると勝ちとなるルールです。
ちなみに501ゲームでは、最短だと9投で勝利となります。これを「ナイン・ダート・フィニッシュ」といいます。
第3問
【フランスで干潮により残骸が砂浜に露出した、第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけてドイツ海軍が運用していた潜水艦を、何と呼ぶでしょう。】
正解は「Uボート」でした。
フランス北部の海岸で、かつてドイツ海軍が使っていた潜水艦、Uボートの残骸が露出するという出来事がありました。露出したUボートは1917年に座礁したもので、主に沿岸部の機雷敷設を任務にしていたものと判明しています。
さて、第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけてドイツ軍が使用していた潜水艦は、一般的にUボートと呼ばれます。
Uボートとは略語で、ドイツ語のUnterseeboot(海の下の船、の意味)を省略したものです。非武装である商船を奇襲で撃沈する運用が目立ち、特にイギリスは大きな被害を受けました。
誤答選択肢の「Qシップ」は、第一次世界大戦の時代に主にイギリス海軍が運用していた、商船に偽装した武装艦船を指します。商船を襲おうとするUボートに対し、武装艦が偽装することで油断を誘う、という狙いでした。