こんにちは、伊東です。
昨年(2022年)のカタールワールドカップで、ドイツやスペインを破りベスト16に進出したサッカー日本代表。9月10日にはドイツ代表、12日にはトルコ代表との国際親善試合に挑みます(いずれも日本時間)。11月からは2026年のワールドカップに向けた予選も始まり、来年(2024年)1、2月にはアジアNo.1を決めるアジアカップも開催されるなど、重要な試合が続いていきます。
そんなサッカー日本代表は、青色のユニフォームを採用しており、「SAMURAI BLUE」の愛称で親しまれています。
しかし、ブラジル、スペイン、アルゼンチンなど多くの代表チームがユニフォームに国旗の色を使っているのに対し、なぜ日本代表は日本の国旗にない青色のユニフォームを使用しているのでしょうか?
||◤ 𝑂𝑅𝐼𝐺𝐴𝑀𝐼 ◢||
— サッカー日本代表 🇯🇵 (@jfa_samuraiblue) August 29, 2022
サッカー日本代表の軌跡と「山折り、谷折り」を重ねることで進化する𝑂𝑅𝐼𝐺𝐴𝑀𝐼を掛け合わせ、歓喜をもたらす祈りの象徴として表現。
ホームユニフォームはジャパンブルーを基調とし、𝑂𝑅𝐼𝐺𝐴𝑀𝐼のグラフィックデザインが施されています🔷
#日本を歓喜で染めろ pic.twitter.com/GLCv4oMMhp
青いユニフォームになったのはいつから?
サッカー日本代表のユニフォームといえば、「青」のイメージが定着していますが、いつから青いユニフォームになったのでしょうか。
日本代表のユニフォームとして青系の色が定着したのは、1930年の極東選手権がきっかけとされています。ライトブルーのユニフォームで挑んだこの大会で、日本代表は国際大会で初優勝を飾ります(中国との同時優勝)。同じくライトブルーのユニフォームで臨んだ1936年のベルリン五輪でも優勝候補のスウェーデンを破る「ベルリンの奇跡」を成し遂げ、完全に青系の色が定着することになります。
『サッカー日本代表100周年アニバーサリーユニフォーム』を着て、集合写真撮影を行いました📸
— サッカー日本代表 🇯🇵 (@jfa_samuraiblue) May 30, 2021
こちらの2試合で着用します。
6/3 #SAMURAIBLUE🆚ジャマイカ代表
6/5 #U24日本代表🆚U-24ガーナ代表
⏬ユニフォームのコンセプトはこちら🔷https://t.co/vTuELcfPW7#jfa #daihyo #JFA100周年 pic.twitter.com/GPHtO4IHtV
ライトブルーが使われた理由には諸説ありますが、今回は2つの説を紹介します。
説1:東京大学のユニフォームの色を採用したから
1920年代の日本代表はユニフォームの色が定まっておらず、多くの主力選手が所属するチームのユニフォームの色が日本代表のユニフォームでも使われていました。
1930年の極東選手権の日本代表は、全15人のうち8人が東京帝国大学(現:東京大学)の学生で、1人が東京帝国大学OBでした。そのため、東京帝国大学のチームカラーであるライトブルーのユニフォームが採用されたとされています。
説2:青は「日本を取り囲む海の色」だから
1930年の日本代表は、東京帝国大学の選手が多かったものの、早稲田大学、関西学院大学、慶應義塾大学からも選出されており、当時としてはバラエティに富んだメンバーでした。そのため、ユニフォームの色を新たに決めるにあたり、「国土を取り巻く海」をコンセプトとしたユニフォームカラーを制定したともされています。
なぜ東大サッカー部のチームカラーはライトブルー?
日本代表の青いユニフォームのルーツかもしれない東京帝国大学のライトブルーのユニフォーム。では、そもそもなぜ東京帝国大学のチームカラーはライトブルーになったのでしょうか。
現在でも、東京大学のスクールカラーは「淡青(ライトブルー)」です。このスクールカラーの由来は、1920年に遡ります。
1920年、東京帝国大学と京都帝国大学(現:京都大学)のボート部が対戦した際、ライトブルーとダークブルーのボートが用意されていました。この際、抽選により東京帝国大学のボートがライトブルーとなったことがきっかけとなり、スクールカラーもライトブルーとなりました。
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