子どものころ、あやとりで4段
▲4段はしご
このあやとり、同じ形でも、イギリスではロンドン橋、オーストラリアではハーバーブリッジと呼ばれています。
▲皆さんはどれに見える?
あやとりは日本独自の遊びだと思われがちですが、実は世界のさまざまな場所で発展してきた文化なのです。海外では「大人が楽しむ遊び」として浸透している地域も……。
▲スゴすぎる世界のあやとり
そんな世界のあやとりについて40年以上調査・普及に関わってきた人がいます。
なぜあやとりに夢中になったの? 世界にはどんなあやとりがあるの? 「あやとりのプロ」ともいえる、国際あやとり協会の野口ともさんに話を聞いていくと、たった1本の紐から世界中の文化が覗けてしまいました。奥深すぎるあやとりの世界へようこそ。
国際あやとり協会所属。世界中のあやとりをまとめた『世界の伝承あやとり』シリーズの著者。
今回の聞き手。あやとりは小学校入学前に母親から教わって遊んでいたものの、今やほとんど覚えていない。
世界にあるあやとりは3,000種類以上!
成長するにつれて機会は減ってしまったんですが、当時は特にあやとりが好きで、その頃に覚えたあやとりは体がよく覚えています。今でも見なくても取れちゃうんです。
▲あっという間に4段はしごの出来上がり
※野口廣さん:早稲田大学名誉教授。数学オリンピック財団理事長も務め、著書に『あやとり』(河出書房新社)『トポロジーの世界』(ちくま学芸文庫)などがある。
夫が「結び目理論」についての研究をしていたので、あやとりと関係すると思われたのでしょう。
海外のいろいろなあやとりを覚えていくうちに、その奥深さに感銘を受けて、夫とともに取り憑かれていきました。やればやるほど、面白くなるんですよ。
▲日本ではおなじみの「ほうき」