クイズの解説
Q.1:『広辞苑』で、「南を向いた時、西にあたる方」と説明されているのは?
日本一有名と言っても過言ではない国語辞典『広辞苑』では、「右」は「南を向いた時、西にあたる方。」と説明されています。
この説明は、方角を理解している人にとってはわかりやすいですが、『広辞苑』では「北」や「南」の説明に左右の概念を用いてしまっています。そのため方角を知らなければ、『広辞苑』だけでは「右」がどちらかわかりません。「右」を定義するのは、意外と難しいのです。
辞書によって「右」の定義は様々に異なっており、『広辞苑』以外では、辞書のページ番号、アナログ時計の数字の位置、箸の持ち手などを説明に用いています。
Q.2:日本で、一般に結婚指輪をはめるのはどちらの手の薬指?
左手の薬指に結婚指輪をはめる風習は、一説には古代ギリシャで「心臓につながる太い血管がある」と信じられていたことが由来だといわれています。
▲左手の薬指にはめた指輪
結婚指輪をはめる指は国によって異なっており、ドイツやチェコでは右手薬指にはめるのが一般的です。
Q.3:野球で「サウスポー」と呼ばれるのは、どちらの手で投げるピッチャーのこと?
野球の左投げの投手のことを「サウスポー」といいます。「サウスポー」は、ボクシングやバレーボールなど他のスポーツでも左利きの選手を指す言葉として使われています。
▲日本を代表するサウスポー・菊池雄星選手 via Wikimedia Commons Moto "Club4AG" Miwa from USA CC BY 2.0
サウスポーは英語で“southpaw”と綴ります。“south”は南を、“paw”は動物の足や人の手を意味し、直訳すると「南の手」ということになります。左投げの投手がサウスポーと呼ばれるようになったのには、「多くの野球場が、投手の左腕が南側になるような設計だったから」「アメリカ南部出身のピッチャーに左投げが多かったから」など様々な説があります。
Q.4:ふつう盲腸があるのは、自分から見て人体のどちら側?
盲腸は大腸の一部をなす器官で、小腸から消化物が流れ込む部位です。通常は、自分から見て右側に位置します。
盲腸からは虫垂という小さな臓器が垂れ下がっています。虫垂に炎症が起こる病気が虫垂炎(俗に「盲腸」と呼ばれることが多い)で、右下腹部の痛みを伴います。
▲右下腹部に盲腸と虫垂がある
Q.5:国会議事堂を正面から見たとき、衆議院があるのは?
日本の国会議事堂を正面から見たとき、左側にあるのが衆議院、右側にあるのが参議院です。国会議事堂の外見はほぼ左右対称で、本会議場はいずれの議院も半円形に席が並んでいます。
参議院の本会議場にのみ、開会式の際に天皇陛下が臨席されるお席や、投票用の押しボタンがあるなど、衆参の本会議場には細かい違いが見られます。
▲開会式時の参議院議場
解説まで読んでいただき、ありがとうございます!ぜひ次回の二択でGOにも挑戦してみてください。
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