こんにちは。豊岡です。
私は昔、フィギュアスケートを見るのが好きでした。特に、女子フィギュアよりも男子フィギュアが好きでした。男子の方が女子よりも高難易度の構成が組みやすいため、大成功演技と大失敗演技が比較的はっきり分かれます。また、個性が際立った選手は、男子の方に多いように思われたからです。
しかし、ここ数年めっきり世の中の出来事に興味が薄れるのと同時に、フィギュアスケートへの関心もやや失われていました。
そこに登場したのが『ユーリ!!! on ICE』というアニメであります。
勝てるスキルがあるのにメンタルが弱いフィギュアスケート選手・勝生勇利(かつきゆうり)のところに、あこがれの絶対的世界チャンピオン・ヴィクトルが突然コーチとして現れ、二人でグランプリファイナルの金メダルを目指して奮闘する、というあらすじです。
深夜にテレビのチャンネルを回していたところ、たまたま放送されていたのを目にし、これは面白いと思いました。ライバルの選手達をはじめ、登場人物一人一人のキャラクターの立ち方が魅力的でありました。この作品を貫いているもう一つの要素はBLで、私はそちらには全く造詣が深くないにも関わらず、昔熱中して見ていたフィギュアが題材なこともあってかなり楽しめました。
スポーツアニメや漫画と言えば、非現実的な設定が多数なされることも多いなか、『ユーリ!!! on ICE』は現実世界に精密に則った上で一つ一つの要素が作り込まれていたと思います。一方で、もちろんフィクションですから、物語を盛り上げるために改変を加えたり、ファンタジーな心理描写を行ったりもしています。
この記事では、印象に残った『ユーリ!!! on ICE』の設定をいくつか取り上げ、クイズ形式で私の雑感を述べていきたいと思います。なお、以下ではタイトルを簡略化して『ユーリオンアイス』と表記したいと思います。
「そもそもフィギュアスケートのことを全く知らない」という方は、入門編であるこちら(1)とこちら(2)からどうぞ。二本立ての記事で、基本を一から解説してくれています。
また、ネタバレはありますので、まだ見ていない皆さんはご注意ください。
好き勝手に語ってしまいましたが、この随想が、男子フィギュアの歴史と現在へのガイドに少しでもなってくれたら幸いです。私も、今年は久しぶりに世界選手権をちゃんと見ようと思います。