こんにちは、ライターのRavenです。今でも空を飛ぶ夢をよく見ます。
夢に見るだけあって、空を自由に飛べる鳥には昔から憧れを抱いていましたが、中でも私が好きな鳥は、カラスです。
しかし皆さん、カラスについてこんなことを思ってはいませんか?
今回はそんな皆さんに、カラスの魅力をお伝えしようと思います!
カラスのどこがすごいのか?
私の考える、カラスの推しポイントは次の3つです。
1.見た目は美しい!
カラスといえば、闇に溶け込むような真っ黒い体。それ故に不気味な鳥だとか、不吉な出来事の前兆だとかよく言われます。しかし日本では古くから、女性の美しい黒髪のことをカラスにたとえて呼んでいたのです。その名も「濡羽色」。
水に濡れたカラスの羽のような、艶のある黒色を指す言葉です。木や石が水に濡れると色が濃く見えるのと同じく(濡れ色)、ただでさえ黒いカラスの羽も、濡れるとさらに濃い黒色に見える、というわけです。
落語や講談では、美人を形容する際によく「髪は烏の濡羽色」という決まり文句が使われます。カラスは美しい鳥なのです。
2.とても賢い!
カラスは非常に賢い鳥です。カラスの体重は600~800gと言われていますが、そのうち脳の重さは約10g。これに比べて、カラスの倍以上の体重であるニワトリの脳はわずか3gほどしかありません。カラスは他の鳥と比べて非常に脳が大きいのです。
またカラスは、人間の顔を識別できる、人間の顔を12カ月間記憶できるなどといった研究結果も報告されています。もっとも、そのせいで「意地悪をした人間のもとへ仕返しに来る」などと言われてしまうわけですが……とにかく、カラスはとても賢い鳥なのです。
▲石を入れると水かさが上がることを理解している、スゴい!
3.神の使い!
不吉なイメージの強いカラスですが、実はさまざまな神話で神の使いとされ、神聖視される鳥でもあるのです。
まず、日本神話に登場する三本足のカラス「八咫烏」です。神武天皇が大和へと向かう際に、険しい山道を抜けるための案内役として、天照大神によって遣わされました。
▲熊野本宮大社に建つ八咫烏像
似たような存在として、中国の神話には太陽に棲むカラス「三足烏」が登場します。
他にも、北欧神話には主神オーディンに仕えるフギンとムニンという2羽のカラスが、ギリシア神話には太陽神アポロンに仕えるカラスが登場します。
このように、カラスを神の使いとする神話はたくさんあります。神の使いだなんてカッコ良すぎる……これはもう、カラスを推すしかないですよね!
なぜ私はカラスが好きなのか?
さて、ここまでカラスの魅力を語ってきましたが、そもそも私がカラスを好きになったのには理由があります。
皆さんは、あだ名を付けられた経験はありますか?
私は幼い頃から、主に身長が低かったことを理由に、よくいじめの標的にされてきました。最初にされたのは、「嫌なあだ名を付けられる」というもの。私は本名の下の名前を「照」といい、1文字目を変えて「カラス」と呼ばれるようになりました。単純ながら、明るいイメージの本名に対して真っ黒な鳥という絶妙な上手さ。次第にこの名前で私を呼ぶ人は増えていきました。
先に述べたように、カラスには不吉だとか、不潔だとかいったイメージがあります。同じイメージを持っていた私は、このあだ名が大嫌いでした。学年が上がるにつれいじめがエスカレートしていく中、私はこの状況をどう打開すべきか考えました。そして、ひとつの答えにたどり着きます。
まず、嫌いなカラスのことを知ってみよう
こうしてカラスのことを調べるうちに、カラスの魅力を知って、私は自分のあだ名を好きになりました。性格も少し明るくなり、みんなの輪に溶け込めるようになりました。全てが解決したわけではなかったものの、状況は大きく動いたのです。
なぜ私のライターネームは「Raven」なのか?
私のライターネーム「Raven」は、ワタリガラスというカラスの仲間を意味する英単語です。映画「ハリー・ポッター」シリーズにはレイブンクロー(Ravenclaw)という寮が出てきますが、あのマークもカラスですね(原作ではなぜか鷲になっているようですが……)。
多くのQuizKnockライターが本名か、あるいは人の名前らしいライターネームで活動しているのに、なぜ私が一般名詞をライターネームにしたのか。それは、「知識を得ることによって知らなかった一面に出会い、困難な状況でも変えられる」ということを学んだ経験を、いつでも思い出せるように、という考えからです。
私のプロフィールに書いてある座右の銘“ONE WORD, NEW DOOR”とは、視点を変えてみることの教訓です。「ひとつの言葉」も、視点を変えて見ると「新しい扉」が開けるという意味があります。
この記事を読んでいるあなたが今、かつての私のように、悩みを抱えていたり何か困難な状況にぶつかっていたりするならば、一度視点を変えてみて、深く探究してみてほしいです。上記の経験はあくまで私個人の乗り越え方で、同じ方法ですべてを解決できるかはわかりません。しかし、知識は必ず、あなたの味方になってくれるはずです。
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