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日本人に欠かせない主食、米。その米を作る場所を「田んぼ」と言い、日本中で見ることができます。

ところで、「田んぼ」の「んぼ」って一体何なのでしょう? 「田んぼ」は「田圃」と書くこともありますが、この「圃」が「んぼ」と読むのでしょうか?

「田圃」は当て字

結論から言うと、「田圃(たんぼ)」は当て字なので、「圃」を「んぼ」と読ませるわけではありません。「圃」は「ほ」と読み、畑を意味します。

なお、「田圃」は「でんぽ」と音読みし、「田畑」の意味となる場合もあります。

「田んぼ」の語源

では「田んぼ」の「んぼ」とは何なのでしょうか。

「田んぼ」はもともと、「田面(たのも・たおも)」であり、それが変化して生まれたことばだとされています。「田面」とは田の表面を意味する言葉です。

ちなみに、日本語においてはバ行とマ行の入れ替わりはよく見られる現象です。たとえば、「寂しい」は「さびしい」とも「さみしい」とも言いますよね。

おまけ「とんぼ」

では、秋の田んぼでよく見かける「とんぼ」の「んぼ」は何なのでしょう?

これももちろん「んぼ」という言葉があるわけではなく、元の言葉が変化してできたものとされていますが、その語源ははっきりしていません。

いくつか例を挙げると、「飛羽(とびは)」や「飛ぶ穂」、あるいは沼に棲んでいることから「ドブ」から来た、という説もあるようです。

参考文献

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この記事を書いた人

カワカミタクロウ

東大文学部卒、東大クイズ研究会OB。

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