みなさんこんにちは。クイズが大好きな人で通っている伊沢です。
さて、立ち上げから7年目を迎えるQuizKnockですが、人気の連載シリーズが続々リニューアルされています。
そのひとつとして、新たに連載「なんかクイズ出してよ」がスタートしました。
クイズ愛好家は、よく友人に「なんかクイズ出してよ」という問いかけ(ムチャブリ)をされます。この連載では、そうした場面で出題したい「とっておきの一問」を、プレーヤーの目線から語っていく連載です。
初回はわたくし、伊沢が担当いたします。今回は、ちょっと昔、僕がまだ駆け出しだった頃のお話……。
「職業:クイズプレーヤー」
この肩書きを名乗り始めた頃、僕にとっての「なんかクイズ出して」は、就活だった。
メディア出演は、たいてい「打ち合わせ」から始まる。打ち合わせでの印象で出演が決まったり、やりたい企画をやらせてもらえたり、次につながったり。ここで仕事を取っていくのだ。
番組概要の説明やこちらへの質問が繰り返される中、実技試験は突如として始まる。
一時期、毎回のようにこう問われた。当然、頭の回らない日もある。でも仕事は欲しい。そんなときのために、僕はひとつふたつ、どこでも使える持ちネタを用意していた。
視線を走らせる。さも、何かをあてどなく探すかのように。焦ってはいけないが、「早いな!」と思わせる必要もある。店のメニューなんかを軽く眺めるふりをしつつ、絶妙な間で
と切り出し、メリハリのある仕草と声で、
力作を披露したはいいものの……
どんなお店にもある紙ナプキンなら、さも即興のように持ちネタを披露できる。ナプキンがない会議室で、エアーで演技をしたこともあった。難易度的にも良問。いくつもの合格を勝ち得てきた、演技まで含めての自信作だ。
しかし、困ったことが1つある。この記事の公開をもって、僕は1つの大切な武器を手放したことになった。記事執筆にカタがついたら、取り急ぎ新たな演技の練習をはじめることとしよう。
【クイズに挑戦!】
今後もいろんなクイズ愛好家たちの「一問」を取り上げていきます。ぜひぜひ、お楽しみに。
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