2月はどうにも寒いです。寒いのになぜ29日もあるんでしょう? 早く春になってほしいです。
QuizKnock編集部です。
さて、フォームにお寄せいただいた、読者の皆様からの質問にお答えする「QuizKnock相談所」。今回は第5回です。
さまざまなライターが、あらゆる視点でお答えしていきます!
※記事化に伴って、投稿時の文章を一部改変している場合があります。また、質問者の学年等は投稿時のままのため、現在とは異なる場合があります。ご了承ください。
質問「受験勉強は役に立つ?」
個人的には、学校教育(とその延長にある受験勉強)が実社会生活に直結する、役に立つ必要はないと思っています。
仕事術などはあとからでも学べますが、積み重ねが必要である算数や国語を学習しないで育っていくと、社会から要求される年齢相応の知識レベルに応えられなくなっていくはずです。そもそも大学で受ける教育の素地として高校までの教育が用意されている側面もあり、全部とは言わないまでも大学での学問においては「必要になってくる」(≠役に立つ)はずです。
その上で……本当に高校までの勉強は「役に立たない」のでしょうか。失礼ながら、「役立てていない」のでは?
世にはびこる「疑似科学」に踊らされず、正しく情報を読み取る技術というのは、高校までの学習(特に数学、物理)で身につくものだと僕は考えています(具体例を挙げると角が立つのでご容赦ください)。古文なども、文法ではなく雰囲気で読む人多いですよね。ニュースをそうやって斜め読みするから、フェイクなニュースがはびこるのです。そう考えると、独力で生活できるためには高校までの学習が十分役に立ちますよね。
もうひとつ、ポジティブな面も挙げましょう。僕が尊敬している芸人さんが「クイズの勉強は、自分からは発動できない一発ギャグのようなもの」と言っていました。使うべき時が来て初めて、その価値がわかるのです。「こんなことを知っているのか、じゃあ話が通じるな」というところから、人の縁が開けます。世界をより楽しいものとして見ている賢者から「こいつは話がわかるやつだな、情報交換しよう」と思われるための鍵として、基礎的な教養があると僕は思っています。
質問「芸術系の勉強がしたいのですが…」
私も受験当時同じような悩みを抱え、現役生の時は芸術系ではない一般大を志望していました。結局その受験は失敗してしまったのですが、その時に思ったのは「これならもっと自分の好きなことに向かい合うべきだったな」ということでした。
確かに、(実技の分野であればなおさら)自分が選んだその道でお仕事ができるかは保証ができませんし、間違いなく狭き門ではあります。でも、それはどこの大学へ行くにしても同じように直面する問題でもあります。それだったら、自分が胸を張っていられる場所にいたいと思いませんか?
私自身、今はまだ将来芸術に関わるお仕事ができるかは分からず、辛い思いをすることや不安になることもあります。しかし、それでも芸術の道に進んだことは後悔していません。何より、芸術の世界は奥深く、深く学ぶのに時間をかける価値は間違いなくあるものですしね。
恵都さんがご自身の納得できる道に進めることを、切に願っています。
私は、高校1年生の時に音楽系に進むことを決めました。そのとき大事にしていたのは「数十年後に人生を振り返った時、どちらを選べば悔いが残らないか」ということです。
将来立ち行かなくなることがあったとき、芸術系を選択したことを後悔するのか、それとも芸術系を選択しなかったことを後悔するのか、恵都さんはどちらでしょう。
苦労の種類が違うだけで、どちらを選んでも相応の苦労が伴います。成功する保証がないのなら、「どちらで味わう苦労なら耐えられそうか」という、ある種ネガティブな視点から見てみるのもひとつの選び方ではないでしょうか。
決めた道に最初から自信を持てる人は、そう多くはいません。いろんな視点から考えて、ぜひ自分のことを大事にできる選択をしてください!
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