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こんにちは、ライターの1758です。

私は大学からクイズを始めて、現在5年目。アマチュアクイズ界は大学4年相当までが出場できる、いわゆる「学生レギュレーション」の大会が一定数を占めるため、しばらくは出られる大会も少なく、クイズから心が離れそうになっている……なんてことは一切なく、これからもバリバリクイズを楽しんでいくつもりです。

なぜここまでクイズにはまったのか考えてみると、「人生で触れてきたもの全てが武器になりうる」ということに尽きる気がします。今回はそんな魅力に気づかせてもらえた、4年前の出来事の話をさせてください。


クイズ番組は好きだし、1回くらいは早押しボタンに触ってみたいと思って何となく参加した、大学のクイズ研究会の新歓

当時の自分の武器といえば、プロ野球と得意科目の日本史くらい。その「得意」にしたって、中高時代から研鑽を積んできた強者たちのスピードには到底かなわない。

初回は2~3時間の企画中、数えるほどしかボタンが点かなかった。とはいえ、自分が1番にボタンを光らせ、正解にたどり着くゲームには、それまで感じたことのない楽しさがあった。気づけば次も、その次もと授業後の教室に足を運んでいた。

迎えた何度目かの新歓企画。この日も「クイズは難しいなぁ」と唸りながら申し訳程度にボタンを押していると、終盤に「ここから2問正解すれば景品がある」とのアナウンスが。 どうせクイズ経験者がかっさらっていくんだろうな、と思ったものの、運よく野球関連の問題を正解できた。

こうなったらあと1問取ってやろう、もう1つ得意ジャンルが来てくれれば……。

わからない、次もわからない、そして数問後。

「問題。オランダの商船・リーフデ号が日本に/

来た、日本史。答えは全く浮かんでいなかったが、とりあえず景品欲しさに押した

解答権を奪ったのだから、何か言わないといけない。ヤン・ヨーステン(リーフデ号の乗組員、東京の地名「八重洲」の由来)か、ウィリアム・アダムズ(同じく乗組員)の方か、いや豊後国ぶんごのくに (漂着した場所、現在の大分県)っぽいかもな。

5秒考えて、絞り出した答えは「1600年」。響く正解音、渡される景品(一口サイズのバウムクーヘンだった)。

オランダの商船・リーフデ号が日本に漂着した年と、関ヶ原の戦いが起こった年はいずれも西暦何年でしょう?

クイズひよっこの私が問題文の続きを読み切れたはずもなく、思ったことを言ったら偶然当たったというのが正直なところだ。それでも正解は正解。何より、自分の少ない持ち味を存分に活かせたことが嬉しかった。

お菓子は家に帰ってものの10秒くらいで食べてしまったが、どんな高級スイーツよりも美味しかった。高級スイーツなんて普段食べないからわからないけど。

翌月、私は迷わずクイズ研究会に入会した。


1日に数十問と正解できるようになった今でも、やはり得意ジャンルでクイズを「打ち返した」瞬間は最高の気分になれます。

「自分には得意ジャンルなんかないよ」と思ったあなた、そんなはずはありません。好きな食べ物、テレビ番組、漫画、何でも役に立つ可能性があるのがクイズの世界。アニメ『けものフレンズ』の知識で、輝く人生初正解を決めた友人もいます。

学校や地域のサークル、ネット上の集まりなど、クイズにアクセスできる環境は年々整いつつあります。この春から新しい趣味に「クイズ」、いかがでしょう。

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この記事を書いた人

1758

ライターネームの由来は日本史の「宝暦事件(1758年)」。大学時代は主に日本文学を学んでいました。世界のいろいろなところに目を向け、その面白さを発信していきたいです。

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