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こんにちは、直路です。

さて、QuizKnockの社内連絡用ツールの中には、メンバーが自由にやりとりできる場がいくつかあります。謎のスタンプが飛び交う光景も有名ですが、今回取り上げるのは、「記事になりそうなテーマを自由に投げるネタ置き場」です。

ここは、日常の気づきから実験企画まで、無数のアイデアが眠る宝庫。

▲ためになりそうなものから、よくわからないものまであります

しかし、そのほとんどは記事にならず、やがて過去のログとして埋もれていきます。……でも、どこかにまだ見ぬ「新しい学び」があるはずです。せっかくだからボツにはさせたくない

そんなわけで、今回は「QuizKnockのネタ置き場にあるネタ」を4つピックアップして見切り発車で記事にしていきます! そうと決まれば早速お宝探しだ!

【この記事も「ネタ置き場」から生まれました】

ネタ① 大分、なぜ「おおいた」?

最初のテーマは「大分」がなぜ「おおいた」と読むのか、というもの。意外と気にしたことがないけど、たしかに「分」が「いた」なのは不思議です。ということで、答えを探してみました。

「きだ・きた」→「いた」だった!

「大分」の読み方の謎は、「おおいた」という名前の由来に隠されています。

有力な説では、「おおいた」はもともと「おおきだ」と呼ばれていた地名が変化したものだといいます。「きだ(段・常)」とは古語で「布の長さや田畑の面積の単位」のこと。さらに遡ると「」という字をあてていました。

かつて大分のあった地域は狭く区画が複雑に分かれていたことから「大いに分かたれた場所」、つまり「大分おおきだ」と呼ばれ、それが「おおいた」に変化したというわけです。

ほかにも「おおいた」の由来には諸説があり、「多き田」が転じた説、景行天皇の名付けた「硯田おおきた」が転じた説などがありますが、共通しているのは、「きだ・きた」が「いた」に変わっていったということです。

ともあれ、「おおいた」の読みの理由は腑に落ちましたね。次回の「地名の語源連載」もお楽しみに!(ないです)

ネタ② Adobe or 元素記号クイズ

▲「面白い!」というスタンプがついています

続いてのテーマは「Adobe or 元素記号」というクイズです。まずはこちらをご覧ください。

▲筆者自作

この画像はAdobeの動画編集ソフト「Adobe Premiere」のロゴ(再現)です。Adobe社が提供するクリエイター向けソフトのロゴには、基本的に「アルファベット大文字+小文字」の2文字の略称が書かれています。

つまり、これは元素記号と結構似ているということなのです。

▲元素を使うことができるAdobeのツール?

というわけで、Adobeっぽく大文字+小文字のアルファベットを並べてみました。それを見て、「Adobeのソフトだけにある」「元素だけにある」「どちらにもある」かを見分けてください!

意外と難しいですよね。全問正解したあなたは元素とAdobeを知り尽くしているので自慢しましょう。

それでは、次回「十種雲形 or 元素」でお目にかかりましょう。(これもないです)

ネタ③ 「~にしか使われない漢字」を見てしみじみする

~にしか使われない漢字」。それはたとえば「葡萄ぶどう」の「」のように、特定の熟語にのみ登場する字のこと。ある意味ではレアな「このためだけに作られた」ともいえる文字です。

そんな漢字たちを見て、しみじみするのが今回の目的。

そこで、漢字ペディアを調べて「~に用いられる字。」とのみ書いてある漢字の中から、「もっと使い道があってもいいのになぁ」としみじみした字を3つピックアップしてみました。

▲「なんでこれ以外の意味ないの?」三銃士

それぞれの漢字に対する感想

・「蕎麦」はメジャーな食べ物なのだから、そば粉を使った料理全般にもっと使いたいところ。たとえば、「蕎巻ガレット」(創作熟語)とか?

・「月(にくづき)」だからなのだろうが、「」には「月の光」という意味がないとおかしくないか???

・「鞦(しりがい)」には「馬の尾にかけるひも」という意味があるので、「韆」に役目がないのは少し悲しい。

どれも馴染み深いものに関する漢字だからこそ、もっと日の目を見てもいいのに……。彼らを思うと、涙が出てきました……。

漢字といえば

漢字に詳しい人ならよりしみじみする漢字を知ってるはず! ということで、漢字ライターの鹿野さんに「推しの『しみじみ漢字』」を訊いてみました!

鹿野:漢検1級に複数回合格しているライター。漢字知識では他の追随を許さない。

……なるほど。個人的に推しているのは「」「」です。それぞれ「咿唔いご」「鞺鞳とうとう」に用いられる字ですね。
……?????

咿唔いご:書を読む声。

鞺鞳とうとう:鼓や太鼓の鳴り響くさま。水や波の音の響くさま。

でも、「咿」「鞺」は漢検配当外なので、配当内である「唔」「鞳」のほうも漢検で出題されることがほとんどあり得ないんですよ。そんなところが好きです!
なぜ生まれてしまったんだ……。

【なぜ生まれてしまったかの答えはこちら】

漢検配当内なのに問題にすらできない彼ら……なんと儚いのだろう……。

この日は漢字と一緒にしみじみとしながら1日を過ごしました。彼らのこれからの活躍を願っております。

▲雲外蒼天。いつかもっと使われる……はず!

ネタ④ ケージの『4分33秒』でいすとりゲーム

『4分33秒』:ジョン・ケージの楽曲。この曲の最大の特徴は、「3楽章が全て休符で音を出さない」(つまり無音)ということ。

※激闘の模様をダイジェストでお楽しみください。

なお、音楽が止まる前に座ると失格というルールです。

▲友人4人に手伝ってもらいました(一人は音楽を流す人)
▲止まったかわからないので、全員が流す側の指をガン見している
▲しびれを切らして座る2人と、なぜか譲り合う2人
▲「まだ止めてないです!」
▲試合時間2分、3人失格により優勝者が決定しました

いただいたご意見

勝った意味がわからない

デスゲームものにありそう

クソゲー

・これ、4分34秒後に座れば必勝では?

「普通のいすとりゲームは飽きた」「逆転要素のあるアクセントがほしい」という方はぜひいかがでしょうか。思い出に残ること間違いなしですよ。


ということで、4つのアイデアを書いてきました。どれも様々な学びがあって楽しみながらネタを昇華できました。みなさんはどのネタが好きでしたか?

みなさんも「ふと気になった」程度のアイデアを膨らませてみると新たな発見があるかもしれませんね。それでは!

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この記事を書いた人

直路

東北大学経済学部4年の直路(なおみち)です。クイズとゲーム、インターネット大好き。明日の朝の話題にしたくなるような記事を届けていきたいです。よろしくお願いします!

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