「歴史」を食べるランチタイム
ユトレヒト中心部から更に歩くと、中世の街並みとは打って変わり、高層ビルやマンションが目立つようになります。モスクやハラール食材店、さきほどとは打って変わって、多様性の感じられる雑貨屋が立ち並ぶようすは、私たちがよく想像するチューリップや風車のような「オランダの風景」がどれほど一面的かを教えてくれます。

近くのレストランから刺激的なスパイスが香ってきます。思い切って入ってみましょう!

直感で "ROTI KIPFILET KETJAP NORMAAL (ロティ・キップフィレ・ケチャップ・ノルマール)"を注文してみます。
その結果は……
鶏肉とじゃがいものカレーのようなものと薄焼きパンのセットでした! ピリ辛なデミグラスソースに近い味わいに、もっちりとしたパンがよく合います。

ところでこのお店には、壁にこんな国旗がかかっていました。
スリナム料理は、国の複雑な成り立ちと民族構成を反映しています。私がいただいた薄焼きパン "roti (ロティ)" はインドでよく見られ、味付けの "ketjap (ケチャップ)" はトマトケチャップではなく、インドネシア由来の醤油だそうです。
お腹が満たされたところで、散策を続けましょう!
どこもかしこもレインボー
ユトレヒトの中心部に戻ってきました。商業施設が連なり、活気づいています。
お、これは!
先ほど紹介したミッフィーが点灯する信号機! かわいい。

ただ、一歩下がって交差点の全貌を捉えてみると、面白いものが……

鮮やかな虹色にペイントされた横断歩道! 反対側にはピンクや茶色も見られます。
横断歩道に限らず、民家の窓やレストランの軒先、更には道ゆく人のTシャツにまで。私が1カ月間で目にした「レインボーフラッグ」は数え切れません。この背景には何があるのでしょうか。
オランダ政府はLGBTQ+コミュニティが受ける差別と暴力を根絶し、あらゆる人が平等な権利を享受できるよう、労働・教育・医療など多岐にわたる取り組みを国内外で推進しています。2001年には世界で初めて同性婚を合法化した国でもあります。
私はユトレヒト大学にてジェンダー学の講義にも参加したのですが、LGBTQ+をテーマとした映画祭などのイベントがよく開催されるとクラスメイトが教えてくれました!

これらの取り組みを経ても差別や社会的な課題がゼロになっているわけではなく、政府の方針や国民の意識をひとくちに評価することはできません。ただ、私が1カ月で体験した範囲では、オランダは「LGBTQ+フレンドリーであろうとする姿勢」がはっきりと可視化されている国でした。
さて、こんなに歩き回ったら日が暮れてきました。足が棒になりそうですが、そろそろ最終問題!




























